儚き者達
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ランバードは数日間ツナに接触を試みても休み時間は京子やクロームの席に行き時間ギリギリまで話しているし昼休みと放課後は何処かへ行ってしまう。
自分と距離を取るツナに苛立っていた。
しかしランバードにとってチャンスが回ってきた。
山本は部活、獄寺はダイナマイトの調達、京子やクロームは帰宅。
教室にはツナしか居らず帰宅する準備をしていた。
「ツナさん。少し良い?」
「ゴメンねカーツェ君。俺用事があるから。」
そう言って教室を出ていこうとするツナの手を掴み、引き止める。驚くツナにランバードはツナに向かって言った。
「会った時から気になっていた。好きなんだ。少しずつで良いから好きになってほしい!」
ランバードは自分の容姿を理解していた。自分が少しでも気があるような態度を見せれば女は酔いしれていた。だから本気のように見せかければツナも落ちるだろうと。しかし。
「俺付き合ってる人がいるから。ごめんなさい。」
ツナはランバードの手を振り払って走り去っていった。
ランバードは腸が煮えくり返った。
自分の容姿で口説けばどんな女も落とすことが出来た。その中には交際している相手がいる女もいた。それなのに!
女に袖にされることはランバードにとっては屈辱だった。
それにツナを手に入れなければボンゴレを手に入れることも、初代の血筋をカーツェファミリーに取り込むことも出来ない。
『こうなったらあの女を陥れてボロボロにしてやるしかないな。追いつめれば俺の言いなりになるだろう。』
ランバードはツナを陥れる『材料』を偶然見つけていた。
ツナは普段から獄寺と山本と一緒に行動している為女子生徒、特に獄寺と山本のファンクラブは不満があった。(おまけに雲雀の恋人だから手を出したら咬み殺される。)
『クラスの女子中心に生徒達を騙して唆せばツナを陥れてることが出来るだろう。あの女の恋人も騙し此方に引き込めば追い込みやすいな。まずはあの女の相手は誰なのかを知らないとな。』
ランバードはまだ知らないでいた。
ツナは雲雀を思ってなるべくマフィアに巻き込みたくなかったからランバードには告げてはいなかった。
獄寺と山本はツナの恋人は並高の生徒なら誰もが知っているし多分リボーンが話しているだろうと思いわざわざ話す必要もないと思っていた。
ランバードは教室の窓からグランドを見ると野球部が活動している。
ランバードは野球部が活動を終えるのを教室で待った。