儚き者達
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「い、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!死にたくない!死にたくない!死にたくない!嫌だぁーー!!!!」
術で転生を終了させられてしまっているのだから死んだらそこで終わり。死の世界など誰も知らないのだから恐怖と絶望しか感じない。
今まで騙して殺して利益を得て、人の死など興味無かったランバードは自分の死を間近に感じていた。
「た、助けて助けて助けて助けて助けて助けて死にたくない!死にたくない!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!助けて助けて助けて助けて助けてごめんなさいごめんなさい」
「うるさい!今まで散々罪の無い人達を殺してきたのに自分の番になったら命乞いしないでよ!お前は命乞いしてきた人間を殺してきたくせに!!虫が良すぎるのよ!ゲス野郎!!」
「誰に謝ってるのかは知らないけど赦す気はサラサラないからな!精々牢獄で最後の生を全うするんだな。」
命乞いをするランバードをバッサリ切り捨てた晶と憐也。
ジャラッと音がするとランバードは恐怖で一層大声で喚き始める。
「助けてくれ!誰か!誰か!い、嫌だーーーーーー !!」
晶と憐也は「バイバ~イ♪」と笑顔でランバードに手を振る。
「誰か助けてくれーーー!俺は死にたくない!拷問なんか受けたくない!助けてくれーーー!!」
バミューダとイェーガーは見苦しく喚くランバードを引き摺りながら消えていった。
ランバードは牢獄で拷問と死に怯えながら生きていくことなり拷問の傷が原因で命を落とすことになる。
ランバードが復讐者へ連行され静まり返る体育館。
最初に口を開いたのはリボーンと家光だった。
「ツナ、ランバードが連行されたんだ。ボンゴレに帰って来てはもらえねぇか?」
「ランバードがいなくなればお前を蹴落とす者はいない!継いでくれないと裏世界が荒れるんだ!」
前世と今の世でツナを傷付けたことを自覚しているのにまだボンゴレの玉座に座らせようとするリボーンと家光に雲雀とクロームはあまりの身勝手さに睨み付け骸は呆れ果て、憐也と晶は憎しみを込めて見やった。
雲雀は冷えきった声でリボーンと家光に怒りをぶつける。
「赤ん坊と父親モドキは聞いて無かったわけ?津菜は継がないって言ってたでしょ?僕も津菜が継ぐのには反対だ。前世とやらでは殺す手助けしていたし今回の件だっては僕達が津菜を護らなかったら殺されていたんだ。そんな連中がいる場所になんか行ったらいつ殺されるかわからないからね。」
「そんなことはねぇ!必ず守る!」
「償いもしたいんだ!だからボンゴレに来てくれ!ツナ!」
ボンゴレの為とツナにみっともなく懇願するリボーンと家光。
「・・・プッ、アハハハハッ!」
「もう、我慢出来ない!アハハハハッ!」
いきなり憐也は笑いだした。晶に至っては笑いながら床をバンバン叩いている。
「なっ!」
「何が可笑しい!」
「だって守るだの償うだの言ってるのにそれはボンゴレに来てから、継いでからとか言ってるから面白くて!」
「そんなの償いにもならないだろ!大体死んだことになっているツナを玉座に座らせるなんて思い切り利用しようとしてるしか見えないんだよ!」
さらに床をバンバン叩く晶に死んだ人間を良いように操ろうとしてるとしか思えないと腹を抱えて笑う憐也。
リボーンと家光は自分達は真剣に考えているのに何故そこまで笑われなければならないと怒鳴り散らした。
「うるせぇ!俺達は真剣にツナを思ってるんだぞ!」
「自分の娘に償うためにはボンゴレに来てもらわなければ出来るものも出来ないだろう!」
ツナのことを考えていると言う家光とリボーンに晶と憐也は腹筋が痛くなるくらいに笑う。そして一頻り笑った後、笑っていた表情を逆の物に変えた。
ランバードや獄寺達に向けた冷めた目に。