儚き者達
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別館に辿り着いた恭矢は眉を寄せ殺気を出す。
「何でこんな夜中にいるのさ?それに以前言ったよね?津奈に何かしたら噛み殺すって。」
「超絶に煩い!貴様のせいで杏子は泣きながら暮らし弱ったところに病を患い死んでしまったのたぞ!」
「はぁ?君の妹の死因は病で僕じゃないでしょ?」
あの女の死を僕に責任転嫁しないでくれる?と呆れた恭矢に良平は怒りで真っ赤になり殴りかかる。恭矢は飛び退き良平の拳をよける。
「佐々川良平!ここで噛み殺す!!」
恭矢はトンファーを構え良平に向かって走り出した。
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「早・・・く、逃げな・・・・・・さい・・・。」
そう言い残しこと切れた弥生。
津奈は泣きながらも憐也と晶、渚、そして使用人達をこの場から逃がさなければと立ち上がると目の前に勇斗と武司が現れた。
「津奈!」
「津奈さん!ご無事でしたか!」
「勇斗君、武司君!?助けに来たってどういうこと!?」
混乱する津奈達に勇斗と武司は「闌丸と助けに来た。」「勝栄家に避難して下さい。」と口々に言い出し捲し立てる。
『二人共まさか!?』
津奈は勇斗と武司が勝栄家と何らかの理由で手を組んだ、もしくは騙されたと悟った。
「何を言ってるの!勝栄家の人間にお母様は」
津奈の言葉を途中で遮って美樹は勇斗と武司に言った。
「安倍川弥生さんは雲瀬恭矢に殺害された!」
勇斗と武司は死んでいる弥生を見て目を見開く。
「津奈さんのお母様!?雲瀬の野郎!!」
「津奈のおばさん!クソッ!遅かったのな!!」
「津奈さん貴女は雲瀬恭矢に騙されてます!俺達と来て下さい!!」
勇斗は津奈の手を取ろうとするが津奈は振り払う。
「二人共何を言ってるの!?私は恭矢さんに騙されてないよ!それに何で勝栄家の人間と一緒にいるの!?」
「アイツは津奈の家と関係のある親戚や企業の繋がり欲しさに言い寄ったのな!」
「このままだと津奈さんと御子様達も酷い目に合います!」
津奈は二人に何をしたと美樹を睨み付けるが美樹はそれを無視して更に勇斗と武司焚き付けた。
「津奈様は混乱しているわ。早く保護しなさい。」
津奈に近付く勇斗と武司の目は恭矢が憎くて仕方ないと言わんばかりに狂気に彩られていた。