儚き者達
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担任に呼ばれ教室に入って来たのは整った顔の転校生。
「ランバード・カーツェです。イタリアから来ました。よろしくお願いします。」
女子は美形が来たと盛り上がり男子は転校生は男かと若干ガッカリ気味だ。
「カーツェの席は一番後ろの真ん中の席だ。」
担任に言われ席に着くランバードは一瞬ツナの方を見た。獲物を見つけたかのように。
『超直感が訴えていたのはこの人だ!』
ツナはランバードから目を反らした。
休み時間になりランバードの席に女子を中心に群がりランバードは笑顔で接している。
超直感に従いツナはなるべく関わらないようにしていた。
昼休みになりツナはランバードの視線から逃げるように弁当箱を持って応接室に向かう。
そんなツナの様子に気づいていない京子とクロームは「本当に雲雀さん/雲の人が好きなのね。」と女子特有の話をし始め、獄寺と山本はつまらなそうにしていた。
「津菜、大丈夫だったかい?」
「はい。」
雲雀に問われ答えるツナ。だが、眉間に皺を寄せた雲雀に軽くデコピンをされる。
さあ、包み隠さず全部吐け!と不機嫌なオーラを出す雲雀にツナは別の意味でさらに顔色を悪くし話始めた。
「転校生が入って来たんですけど超直感がその人には関わるなって。」
「そう言えば津菜のクラスに一人入ったね。」
雲雀は書類を見たのを思い出す。
「同じクラスだから難しいけどなるべく近寄らないようにしてれば大丈夫です。」
「現状ではそれしかないね。」
溜め息混じりに言う雲雀。
流石に転校したばかりで問題を起こしてないランバードをいきなりクラス替えや退学させることは出来ない。
「何かあったら『必ず』言うんだよ。」
必ずを強調して言った雲雀。
『素直に言わなかったのを根に持ってるー!』
ツナは冷や汗を流した。