FOG&MIST
その後、駆け付けた骸がツナを抱き抱え、黒曜ヘルシーランドに着き、ツナをベッドに下ろした。
「クローム、事情は後で聞きます。」
「はい。」
クロームが救急箱を用意し、骸がツナのシャツのボタンを外した時。
骸もクロームも目を見開いた。
ツナの上半身に巻き付いているサラシ。そして男には無い二つの膨らみ。
「ボスは・・・。」
「綱吉君は女の子だったんですか・・・」
その後、骸は部屋を出て行き(クロームにツナは女の子だからと追い出された)クロームが手当てをした。
ツナの隣の部屋に骸、クローム、千種、犬、MM、フランが集まっていた。と言ってもフランは寝ているが。
「クローム、一体何があったのです?」
クロームは今日の出来事を骸達に説明した。
ツナがセーラ・バードンに告白して、断られたツナが逆上して襲ったと。
しかも証拠が無いのに一方的に決めつけて、ツナに制裁と言う名の暴力を振るっていること。
その制裁をしている中には獄寺と山本も混じっていること。
京子や黒川達はセーラを庇っていること。
違うクラス、学年の生徒達もツナを罵っていること。
母親の奈々もセーラを庇って、ツナを家から追い出したこと。
クロームが話終えて犬、千種、MMは。
「そいつらアホだぴょん・・・」
「愚かすぎてめんどい。」
「馬鹿ばっかりじゃない。」
呆れていた。
「とりあえず、綱吉君が目覚めたら話を聞きましょう。」
そう言い残して骸はツナが居る部屋に向かった。
骸が出て行った後、クロームとMMは
「骸様、ボスが好きなのね。」
「あんな骸ちゃん初めて見たわ。」
骸はクロームの話を聞いていた時、眉間を寄せて、目には怒りを宿していた。ふざけるなと。