FOG&MIST
「確かにボンゴレ十代目の地位剥奪と九代目の死炎印付きで記されてる。復讐者がこの勅命書を認めるよ。本人もなるつもりはないみいだしね。」
リボーン達は焦燥する。復讐者が認めてしまったらツナをボンゴレ十代目にすることが出来ない。
家光は何とかしようと一歩前に出てツナに話しかけた。
「もうボンゴレを継がなくても良いから、せめて家族としてやり直そうじゃないか?」
家光の言葉に奈々はあの頃のように親子仲良く暮らせると目を輝かせる。ツナがいる限り家光が自分から離れることはないから。
そしてリボーン達はそうか!と気付く。ツナを家族としてやり直しツナを説得することが出来ると。もしくは将来ツナが産んだ子供を捧げて貰えればボンゴレは存続出来ると本気で考え始めた。
リボーン達の性根の腐った思考に勘づくツナは呆れ返り骸とクロームに雲雀、ユニ達はしかめ面だ。
「小動物、この腐った連中にあのことを言ってあげたら?」
雲雀の言葉に頷くツナ。決別するた為に協力してくれた者達の為に。
「俺は沢田の人間じゃない。今日から『雲井綱吉』になったんだ。」
ツナの言葉に目を剥くリボーン達。特に家光と奈々は驚愕し、直ぐ様ツナに言った。
「ツッ君?何を言っているの?」
「何を言い出すのかと思えば。お前は沢田家の人間だぞ?」
慌てるリボーン達をを面白そうに見ていた雲雀は笑う。
「沢田綱吉は今日から『雲井綱吉』なのは本当だよ。僕が沢田の籍から抜いて雲雀家の親戚の養女になったんだ。嘘だと思うなら調べて見れば?まあ、調べたところで何も出来ないけどね。」
慌てて調べる家光。
「なっ!?それは本当か!?」
泣き出す奈々に今すぐ戻すからなと慰めツナの籍を戻せとボンゴレ諜報員達に命令する。
「何度ボンゴレが圧力をかけても戻らないだと!?」
どういうことだと雲雀に怒鳴る家光と九代目に雲雀は当然でしょと説明する。
「並盛は僕の物だ。並盛で出来ないことはないよ。それに・・・。」
雲雀はユニの方を見る。
「ジッリョネロが雲井綱吉さんの籍を抜くなと圧力をかけました。」
「雲雀恭弥!ドンナ・ジッリョネロ!なんと言うことをしてくれたんだ!」
「どうか、ツッ君を私達に返して下さい!」
家光が問い詰め、奈々は懇願した。