FOG&MIST


ユニに指摘されても諦め切れないリボーン達。

そんなリボーンはツナ自身に非があると責める。

「大体な、お前が最初から女だと言えばここまで大事にはならなかったんだぞ!」

「そうですよ!ボンゴレの事情とはいえ、せめてリボーンさんにだけでも打ち明けていれば。」

「俺達に言えばこんな制裁なんかしなかったのな!」

「極限にそうだ!」

「ツナ君が女の子だって知ってたらあんな酷いことしなかったのに。」


ツナに非があるんだから自分達のしたことは帳消しにしろと云わんばかりのリボーン達に骸がキレた。

「あの状況下で説明出来る人間はいませんよ!しかもあれだけ酷い仕打ちをしておいて綱吉君を責め立てることで帳消しにしようとはこれだから腐れマフィアは嫌いなんですよ!」

「っ・・・!」

誤魔化してどうにかしようとしたものの骸に一刀両断されたリボーン達をクロームがさらに追い詰める。

「それに知ったら知ったで性別を隠して騙したのかってさらに暴力を振るって最悪、罪人だからって輸姦される可能性もあったもの。だからボスは沢田家光に助けを求めたのにアルコバレーノが邪魔をした!」

獄寺達はそんなことは流石にしないと言い張り、リボーンはツナが家光に電話をかけるのを邪魔したのを思い出した。あの時あんなことをしなければと後悔したが、輸姦がどうのこうのは聞き捨て成らなかった。

「ツナ!お前はそんな風に俺達を見てたのか!」

「アルコバレーノ達は罪人って言葉を免罪符に酷い仕打ちばかりしてたのに?嵐の人はダイナマイト投げたり根性焼きしたり、雨の人は刀で切りつけて晴の人はその拳で殴ったりしてそれに便乗して回りの生徒達が加わってたもの。輸姦されるのも時間の問題だったわ。」

クロームはツナを責めるリボーンに言い返した。

「そこの父親擬きの言う通り綱吉君には超直感があるんですよ?漠然と分かっていたようです。」

骸の言葉にリボーン達は『そんなはずはない』とツナを見る。
ツナは骸とクロームの言う通りだと頷く。

「超直感で何となくわかってたよ・・・。」

リボーンは項垂れる。あの時に邪魔さえしなければとさらに後悔し、獄寺達も超直感で分かったと言われ項垂れた。



一部始終を見ていたバミューダは壇上に上がり骸に勅命書を見せろと手を出した。


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