FOG&MIST
自分のやるべきことは終わったと風紀を正したと雲雀は満足し骸に後を任せる。
「ドンナ・ジッリョネロ出てきて下さい。」
骸の呼び掛けに体育館の入口から入ってきたユニとγと太猿。そしてリボーンとビアンキ、奈々、家光、九代目がいた。
「ごめんなさいツッ君!」
「すまない。ツナ!お父さんが馬鹿だった!」
「すまなかった!綱吉君!」
「ツナ、悪かったな。」
「悪かったわ、ツナ。」
謝罪していくリボーン達に慌てて謝罪する獄寺達。
「申し訳ございませんでしたーっ。」
「ツナ!本当にごめんなのな!」
「極限にすまなかった!」
「ツナ君ごめんなさい!」
ツナは謝罪するリボーン達を下を向いて見なかった。
そんな様子のツナにリボーン達は責め立てた。
「おい!ダメツナ!皆が謝ってるのにその態度はなんだ!後でねっちょり指導してやる!」
「ツッ君いつまでも意地を張らないのよ!」
「ツナは優しい子だろう?」
「綱吉君、リボーンや家光に奈々さんの言う通りだよ。」
骸はツナを背に庇い護った。
「十代目!何で許してくれないんですか!?」
「ツナ、前みたいに仲良くしようぜ。」
「極限仲直りだー!」
「ツナ君!私達を困らせないで。」
ツナに謝罪だけで許して貰おうとして受け入れられなかった途端に怒鳴り付けるリボーン達。
謝罪だけで済まないことをしてしまっていることを理解していないリボーン達にユニは嫌悪感を顕にする。
「六道骸さん。話をつけておきました。」
「ドンナ・ジッリョネロ。ありがとうございます。」
次の瞬間、復讐者、バミューダどイェーガーが現れる。
「何で復讐者が!?」
慌てるリボーン達を横目に骸はバミューダ達にセーラを指す。
イェーガーは鎖をセーラに向けて飛ばした。
「キャァッ!何でセーラが復讐者なんざに捕まんなきゃなんねーんだよ!」
ユニは喚いているセーラの方に行き、「当然でしょう?」と。
「バードンファミリーは裏で非道なことをしてきました。ましてや一般人を拉致し麻薬漬けにし売り飛ばしたり人体実験などしてきました。そして貴方自身も麻薬を売り捌き、一般人を陥れて身代金を請求してきました。」
「それが何よ!別にセーラは悪くないもん!それより早くこの鎖を外させなさいよ!あんたのファミリーなんかパパに言って潰滅してやるんだから!ザマーミロ!キャハハ!」
醜く笑うセーラにユニこんな性根の腐った人間のせいでツナは傷付いたのかとため息を吐く。
「バードンファミリーはジッリョネロが殲滅して生き残りすら居ませんが?最近、電話やメールが繋がりましたか?」
その言葉に真っ青になるセーラ。ここ数日セーラは父親やファミリーに連絡しても繋がらなかった。
「そんな・・・パパ・・・。」
茫然とするセーラ。
「バードンファミリーも貴方も一般人を犠牲にしてきたのです。」
ユニにそうセーラに告げられたセーラは謝罪を始める。
「ごめんなさい!謝るから!ツナ君もクロームももう苛めないから許してーーーっ!」
ジャラリと音がしてセーラは絶望する。
「嫌ーーーっ!助けてぇぇぇぇーー!セーラは牢獄なんか入りたくないーーーっ!」
みっともなく泣き喚くセーラをバミューダ達の部下の復讐者が引き摺って行った。
ボンゴレを欲した嘘つき姫の最後だった。