FOG&MIST


舞台袖から出てきたのはクロームと骸、そして女子の制服を身に付けたツナ。

ツナの姿にざわめく生徒達。
獄寺達は口をポカンと開けている。
セーラは骸がツナの隣にいて何で!?と焦り出す。

雲雀はさっさと脱ぎなよと急かし、ツナは恥ずかしながらもブレザーを脱ぎブラウスのボタンを外しブラウスも脱ぐ。

その姿に全生徒が驚愕した。

ビキニを着けたツナ。
成長途中でまだ小さいが二つの膨らみがあった。

「沢田綱吉は女だ。女の沢田綱吉が風紀違反女をレイプなんて出来るはずないじゃない。」


「そんな、沢田君が女だったなんて・・・。」

ツナの本当の性別を知ってその場に座り込むセーラ。

「てめぇ!俺達を騙したのか!」

「なんとか言うのな!」

「極限にどう言うことなのだ!」

「セーラちゃん!」

怒鳴る獄寺達にセーラはキャハハハハッと笑い出す。

「セーラがちょっと泣いただけでダメツナとクロームに制裁しちゃうんだからあんた達って単純馬鹿よね~。」

「ちょっとそれ酷くない!」

「この最低女が!」

「この顔だけ女を制裁しようぜ!」

「私達を騙した罪は重いわよ!」

セーラを囲み暴力を振るおうとする生徒達。

「何よ!あんた達だって楽しそうにダメツナに暴力を振るったくせに!楽しそうに暴言吐いたり物を壊してたじゃない!私はあんた達にダメツナを痛め付けろなんて言ってないもん!勝手に苛めたのはあんた達よ!」

「ふざけんな!」

獄寺がセーラを無理矢理立たせ胸元を掴み殴ろうとした時。

ドゴォッ ーーー

骸が三又槍をセーラと獄寺の間をすり抜け、壁に刺さった。

「内輪揉めは後にして下さい。」

そう言って骸はツナの側に行きブレザーを羽織らせ頭を撫でて慰めた。
ツナは産まれて初めてのビキニを身に付けしかも上半身だけとはいえ全校生徒、教師達に晒す羽目になり涙目だ。

その様子をみていたセーラは骸は最初から敵だったのだと分かり喚き散らす。

「このセーラを騙すなんて頭可笑しいじゃねーの!セーラの方がダメツナよりクロームより可愛いくて綺麗なのに!」

「五月蝿い雌豚ですね!汚物より汚ならしい性格ブスは好みじゃありません。」

睨んで殺気を放つ骸にセーラはヒィッと怯えた。

雲雀としては仕方ないとはいえ、骸とセーラは嫌悪感しかない。だから二人のやり取りに苛ついた。


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