FOG&MIST


「ヒバリ!京子を侮辱するの極限許さんぞ!それにその日はラ・ナミモリーヌに寄った俺と山本とタコヘッドに一緒にお茶をしていた京子で極限セーラを送ったぞ!」

了平の言葉に雲雀はニヤリと笑って見せた。

「なら、その日の帰宅時に沢田に怒鳴られたことはどう説明するつもりだい?笹川兄妹と愚犬に野球馬鹿?」

四人は言葉を失う。

雲雀は次々と映像を出していく。

並盛の駅ビルでアクセサリーを買い漁るセーラ。
並盛商店街の雑貨店で黒川と買い物をしているセーラ。
その他にも出てくる映像にツナは映っていない。その事実に青ざめる獄寺達。

雲雀は「ここまでは序ノ口だよ、そこの風紀違反女は並盛に麻薬売り回った!」と映像を映し出す。

「はい、ちゃ~んと持って来たわ~。」

「金だ。次も頼むぜ!」

「良いわよ~♪」

麻薬を売るセーラとその客が写し出された。(勿論、骸がカメラを回していた。)

その事実に生徒達は騒ぎ始めた。

「皆~!それは合成とかよ~!雲雀さん酷い~!」

泣きながら訴えるセーラに生徒達はそうだと、優しいセーラがそんなことをするはずがないと自分に言い聞かせた。先ほどの映像と言い、麻薬を売るセーラの映像が本当なら自分達はと青ざめながら。

勿論獄寺達もセーラの言葉を信じた。でなければ自分達こそが悪人になってしまうからだ。

「ヒバリ!いい加減にしやがれ!てめぇは守護者だろうが!」

「セーラを侮辱するのは許せないのな!」

「極限、謝罪するのだ!」

「セーラ雲雀さんに何かしましたか~?」


雲雀は苛々しながらトンファーを壁に打ち付け黙らせた。

「勝手に喋るな!まだ終わってないんだよ!」

雲雀は草壁に合図を出し新たな映像を映し出す。

「これも面白いものが映ってるからね。これを見ても沢田綱吉が悪いなら警察に突き出すよ。」

そこにはクロームとセーラが屋上にいた。

セーラは青ざめる。雲雀を落としきれてないのではなく最初から虜に出来ていなかったと漸くわかった。

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