FOG&MIST
沢田家に珍しい人物が遣いとしてやって来た。
「太猿じゃねーか。」
リボーンは目を丸くした。
「姫の遣いとして来た。今から並中に来い。」
リボーンは今はそれどころじゃねぇと追い返そうとドアを閉めようとしたが太猿の言葉にリボーンは驚く。
「沢田綱吉の居場所を知っているんだが。」
「ツッ君の居場所を知っているんですか!」
奈々が慌てて太猿の元へ来る。
「手間が省けて丁度良い、沢田奈々さんも並中に来て欲しい。あと毒蠍のビアンキもだ。」
リボーンと奈々、ビアンキは太猿の運転する黒塗りの車に乗り並中へ向かった。
一方、九代目と家光にはユニとγが待っていた。
「九代目、門外顧問お久しぶりです。」
「ユニ君どうしたのだい?こんな所で?」
驚きを隠せない九代目と家光にユニは黒塗りの車を指して言った。
「御二人をお待ちしていました。今から盛中学校へ一緒に来て下さい。」
九代目と家光はそれどころではない。セーラを降ろして、ツナを十代目に戻すために行方不明のツナを探す手筈をしなければならないからだ。
「並盛中学校に行けば沢田綱吉さんに会えますよ。」
ユニの言葉にそれはありがたいと言わんばかりの九代目と家光にユニは心の中でため息を吐いた。
昼休みが終わった途端、校内放送が流れる。
『全生徒と教師達は今すぐ体育館に来な!来なかった奴は咬み殺すよ!』
恐怖の風紀委員長の咬み殺す宣言に大慌ててで体育館に行く生徒と教師達。
「ケッ!ヒバリの野郎!セーラさんに面倒なことをさせやがって!」
悪態を付く獄寺をセーラは宥めながら体育館へ向かった。