FOG&MIST
「ドンナ・ジッリョネロ。貴方に頼みたい事があります。綱吉君を救うために。」
「分かりました。沢田綱吉さんには未来の時とアルコバレーノの呪縛を解いて頂いた恩があります。協力しましょう。」
骸の懇願するような声にユニは答えた。
「バードンファミリーの非道さを証明しマフィア界に公表すれば良いのでよね?」
「話が早くて助かります。お願い出来ますか?」
「ジッリョネロファミリーのドンナとしても大空のアルコバレーノだった者としてもボンゴレとバードンファミリーが大空の沢田綱吉さんにしてきた事を許すことは出来ません。協力しましょう。」
骸はユニの夢から去り、ユニはポツリと呟いた。
「片方のの言い分だけを聞いて自分達が祭り上げた沢田綱吉さんを裏切るとはボンゴレ九代目も門外顧問、リボーンおじ様も愚かなことです・・・。」
ユニは夢から醒め、γ達にバードンファミリーについて調べさせた。
バードンファミリーに密偵として送り込んだ部下から報告された内容にγは顔をしかめ、ユニは悲痛な顔をする。
麻薬取引や人体実験でファミリーを大きくしてきたバードンファミリー。
拉致監禁し、健康体の人間を殺して内臓を摘出しグレーゾーンの病院などに売り、重度の麻薬付けにした女性や少女、少年を裏で風俗に売り飛ばしてた。
人体実験で得たデータを研究施設に売り、そのデータを元に劇薬を作り他のファミリーのボスを暗殺しそれをそのファミリーの幹部などに濡れ衣をきせ自分のファミリーに吸収又は傘下に収める。
また財閥の子息や令嬢を陥れ賠償金を請求していた。
「γ、今から部隊を編成して下さい!」
「分かったぜ、姫!」
数日後ジッリョネロファミリーがバードンファミリーを殲滅し、マフィア界を震撼させることになる。