FOG&MIST
ツナが夕食の後片付けをしていると骸とクロームが後片付けは自分がすると台所に入ってきた。
「骸とクロームは休んでて。それに今俺が皆に出きるのはこれくらいだから。」
ツナは骸達に感謝している。骸達がいなければ衰弱死か栄養失調による餓死か暴力を振るわれている最中に死んでしまっていたかもしれないからだ。
「なら三人で片付けましょう。」
台所に三人しかもその内一人は男で少々狭いがツナと骸、クロームは片付けていった。
その後、沢田家に戻ったクロームとツナと一緒に寝る子供達に嫉妬の炎を燃やす骸がいた。
リボーンはダメツナがいつまでもセーラに謝罪しないことに腹を立て、家光にツナを十代目から降ろし6世の傍系のセーラを十代目にしたらどうだろうと相談していた。
『確かに苛めを繰り返す愚息がなるより傍系だがセーラちゃんがボンゴレを継いだ方が良いだろう。』
「セーラが継ぐと同時にダメツナを部下にして償わせるんだ!」
『リボーンの言う通りだ!これでボンゴレの体面も保たれるしな。早速九代目に相談してくる。それじゃあなリボーン。』
そう言って電話を切る家光。
リボーンはボンゴレ十代目になったセーラを想像し浮かれて眠りに就いた。
ボイスレコーダーやカメラを回しながらクロームはこのままだとツナが奴隷のような扱いをされてしまうと慌てて骸に呼び掛けた。
『やはりアルコバレーノとボンゴレはそう動きましたか。ですが綱吉君を解放するチャンスです。クロームはフランと交替し綱吉君を守って下さい。僕はこれからあのファミリーに交渉しに行きます。』
骸はクロームとの精神世界の通信を終わらせるとフランをたたき起こしアルコバレーノがボンゴレから勅命書を渡されたら知らせろと沢田家へ行かせ、自分はあるファミリーのドンナの夢を渡った。
「六道骸さんですね。待っていました。」
「僕の行動はお見通しとは予知能力は侮れませんね。」
骸は両手を上げ敵意は無いことを示した。
「沢田綱吉さんのことですよね?」
ジッリョネロファミリーのドンナ・ユニは悲しい笑みを見せた。
「そんなことが・・・。リボーンおじ様に守護者達、ボンゴレも愚かなことです。それに沢田家光と沢田奈々には怒りを感じます。」
ユニの母親、アリアはユニがいつかはファミリーのドンナ、大空のアルコバレーノの宿命を背負うのは分かっていたがそれでもギリギリまでマフィアに係わらせないように守っていた。ユニはそんな優しい母親を尊敬し愛していた。
だからこそツナの両親に怒りを覚え、軽蔑した。