FOG&MIST
霧の守護者の暗躍
セーラは骸を落とした今、次は雲雀を虜にするためリボーンを護衛に応接室に向かっていた。
「雲雀、入るぞ!」
「失礼しまぁ~す♪」
雲雀はリボーンとセーラを見て顔をしかめる。リボーンは群れで来たが許せと雲雀の了承を得ずセーラを雲雀の前に座らせた。
「・・・何の用?」
雲雀にとってセーラとリボーンは『薄汚い風紀違反女と堕落した赤ん坊』で、何の価値もなかった。しかし今回は不本意だが骸と共同戦線を結んでいるから仕方なく我慢した。
「ダメツナとセーラのことは知っているだろう?」
「知ってるよ。丁度良い。セーラ・バードンに話を聞きたいと思っていたからね。」
その言葉を聞いてセーラは『あら~♪もしかして雲雀さんは早くもセーラの虜になりかかってるのかしら~?』
セーラはリボーン達に雲雀の性格を聞いていたから落とすのは困難だとふんでいた。だから雲雀の言葉をセーラは雲雀は自分の側だと思い、これで雷を除く守護者を自分の騎士に出来たと喜んだ。(子供のランボには興味無し)
「襲われた日と場所、時間帯は?」
「●月●日の放課後です~。屋上で沢田君がセーラにぃ~告白してきたんですけど~断ったらいきなり襲いかかってきてぇ~凄く恐くて動けませんでした~。」
セーラの喋り方に全身鳥肌が立つ。危うくトンファーでタコ殴りにするところだった。
「ふぅん。で、襲われたの?」
「雲雀!女のセーラにそんな風に聞くな!寸前で生徒達に助けられて未遂で済んでいる!」
生徒達が屋上に辿り着くまでに数分はかかる。その間自分を襲った相手と同じ場所に居るわけがない。それにすら気付かないでセーラを盲信しているリボーンに本当に堕ちたね、赤ん坊と軽蔑した。
「で、他の日はどうだったの?」
「毎日酷いことをされましたぁ。●月〇日の朝殴られました~。」
次々と出鱈目をあげていくセーラに雲雀は呆れる。既に骸からツナのアリバイとセーラの嘘を聞いているからだ。
「なるぼどね。後程調査するからもう帰って良いよ。」
何でもないように追い出そうとする雲雀にリボーンが噛みついた。
「まだ話はある!お前もセーラを守れ!」
「僕は群れないよ。」
「セーラは同盟ファミリーのドンの娘でボンゴレ6世の傍系だ!これ以上ダメツナにセーラを傷付けるわけにはいかねえ!」
「獄寺隼人、山本武、笹川了平がセーラ・バードンを守っているなら大丈夫でしょ。」
「そう言う問題じゃねえ!お前がいた方がダメツナも変な気を起こさないで済むしセーラも安心する!」
「僕は群れないと言っているだろ。僕は僕のやり方でやるから。」
これ以上雲雀に食い下がってもムダだと悟ったリボーンはセーラを連れて応接室を出た。
「雲雀がセーラを信じて行動することがわかっただけでも収穫はあったな。アイツなりにセーラを守るだろう。」
「そうなんだ~。」
笑顔をリボーンに見せつつも内心面白くないセーラは文句を言っていた。
『調査なんか風紀委員にやらせてセーラの側で守ってくれれば良いのに!隼人達みたいにセーラの側にいてくれなきゃ意味ないじゃない!』
獄寺達を侍らせて優越感を感じたいセーラは物足りない。しかしこれで守護者を自分の騎士に出来たのだからとセーラは不満を落ち着かせる。
『後はセーラの騎士達や奴隷共にダメツナを痛め付けて反抗心を削いでやればダメツナはセーラと結婚するわね~。そしてクローム共々奴隷決定~♪そうしたらセーラは綺麗に着飾って守護者を侍らせて贅沢三昧よ~♪』
心の底で笑うセーラだか少しずつ足下が崩れていることに気付いてはいなかった。
セーラは骸を落とした今、次は雲雀を虜にするためリボーンを護衛に応接室に向かっていた。
「雲雀、入るぞ!」
「失礼しまぁ~す♪」
雲雀はリボーンとセーラを見て顔をしかめる。リボーンは群れで来たが許せと雲雀の了承を得ずセーラを雲雀の前に座らせた。
「・・・何の用?」
雲雀にとってセーラとリボーンは『薄汚い風紀違反女と堕落した赤ん坊』で、何の価値もなかった。しかし今回は不本意だが骸と共同戦線を結んでいるから仕方なく我慢した。
「ダメツナとセーラのことは知っているだろう?」
「知ってるよ。丁度良い。セーラ・バードンに話を聞きたいと思っていたからね。」
その言葉を聞いてセーラは『あら~♪もしかして雲雀さんは早くもセーラの虜になりかかってるのかしら~?』
セーラはリボーン達に雲雀の性格を聞いていたから落とすのは困難だとふんでいた。だから雲雀の言葉をセーラは雲雀は自分の側だと思い、これで雷を除く守護者を自分の騎士に出来たと喜んだ。(子供のランボには興味無し)
「襲われた日と場所、時間帯は?」
「●月●日の放課後です~。屋上で沢田君がセーラにぃ~告白してきたんですけど~断ったらいきなり襲いかかってきてぇ~凄く恐くて動けませんでした~。」
セーラの喋り方に全身鳥肌が立つ。危うくトンファーでタコ殴りにするところだった。
「ふぅん。で、襲われたの?」
「雲雀!女のセーラにそんな風に聞くな!寸前で生徒達に助けられて未遂で済んでいる!」
生徒達が屋上に辿り着くまでに数分はかかる。その間自分を襲った相手と同じ場所に居るわけがない。それにすら気付かないでセーラを盲信しているリボーンに本当に堕ちたね、赤ん坊と軽蔑した。
「で、他の日はどうだったの?」
「毎日酷いことをされましたぁ。●月〇日の朝殴られました~。」
次々と出鱈目をあげていくセーラに雲雀は呆れる。既に骸からツナのアリバイとセーラの嘘を聞いているからだ。
「なるぼどね。後程調査するからもう帰って良いよ。」
何でもないように追い出そうとする雲雀にリボーンが噛みついた。
「まだ話はある!お前もセーラを守れ!」
「僕は群れないよ。」
「セーラは同盟ファミリーのドンの娘でボンゴレ6世の傍系だ!これ以上ダメツナにセーラを傷付けるわけにはいかねえ!」
「獄寺隼人、山本武、笹川了平がセーラ・バードンを守っているなら大丈夫でしょ。」
「そう言う問題じゃねえ!お前がいた方がダメツナも変な気を起こさないで済むしセーラも安心する!」
「僕は群れないと言っているだろ。僕は僕のやり方でやるから。」
これ以上雲雀に食い下がってもムダだと悟ったリボーンはセーラを連れて応接室を出た。
「雲雀がセーラを信じて行動することがわかっただけでも収穫はあったな。アイツなりにセーラを守るだろう。」
「そうなんだ~。」
笑顔をリボーンに見せつつも内心面白くないセーラは文句を言っていた。
『調査なんか風紀委員にやらせてセーラの側で守ってくれれば良いのに!隼人達みたいにセーラの側にいてくれなきゃ意味ないじゃない!』
獄寺達を侍らせて優越感を感じたいセーラは物足りない。しかしこれで守護者を自分の騎士に出来たのだからとセーラは不満を落ち着かせる。
『後はセーラの騎士達や奴隷共にダメツナを痛め付けて反抗心を削いでやればダメツナはセーラと結婚するわね~。そしてクローム共々奴隷決定~♪そうしたらセーラは綺麗に着飾って守護者を侍らせて贅沢三昧よ~♪』
心の底で笑うセーラだか少しずつ足下が崩れていることに気付いてはいなかった。