FOG&MIST
2-Aの教室の机がまた一つボロボロにされていた。クロームの机だ。
それを見て逆らった罰よ~と嘲笑うセーラ。
『リボーン君に頼んで骸君に会えるように頼んでみようかしら~。そうなると隼人達には内緒にしないと煩そうね~。』
セーラはスマホでリボーンに連絡を入れた。
セーラを守る為、2-Aが見える場所に潜んでいたリボーンはセーラのメールを見て思案する。
メールの内容は日本に来たのだから友人を作り、クロームと和解し骸やその友人と(千種達)話してみたいと打たれていた。
『セーラは優しいからな。クロームにされたことを許しちまったんだな。とりあえずクロームのしたことを骸に説明した上でクロームに反省させねーとな。』
クロームが反省しセーラと仲良くなればいざと言うときにはクロームは役にたつだろうし女子特有の話題も出来るだろう。
骸も千種達を盾にすれば大人しく言うことを聞かざるを得ないはず。
リボーンはクロームに反省させることと、骸にもセーラを守らせる為にもセーラをヘルシーランドに案内することにした。
姿を消し、セーラとリボーンのやり取りを見ていた骸はそろそろセーラに近づきセーラの嘘を暴く布石を打とうしていた。
『クフフ。そちらから来るなら有効に活用させていただきましょう。』
骸はどのように活用するかどす黒い顔で考え始めた。
「沢田もクロームも今日は来てないみたいなのな。」
「今日は安心ですね!セーラさん。」
「隼人も武も心配かけてごめんね~。」
『チッ!ダメツナもクロームも今日は欠席かよ!いたぶって遊べないじゃない!』
内心ツナとクロームを罵倒しながらも『優しいセーラ』を演じる。
「クロームちゃんのことはセーラの言い方が悪かったと思うの~。クロームちゃんはきっと骸君を取られると思っちゃったのよ~。」
クロームは悪くないと自分が悪いのだと、クロームを思いやるセーラに京子や黒川達は心優しいセーラに感動した。
『ちょっと泣いたり良い子ぶっただけで本当に単純で笑えるわ~。』
単純な京子達を馬鹿にしながら『優しいセーラ』を演じ続けた。