FOG&MIST

一方 ヘルシーランド ツナの部屋



額に青筋を立てているMM。

「あんた、私が買ってきた服は?」

ツナが今着ているのはクロームが貸した服だった。

「私が撰んだ服に文句でもあるわけ?」

MMから黒いオーラが出ている。ツナは真っ青だ。

「・・・文句はないけど、その、服の組み合わせが分からなくて・・・。」

怯えながら答えるツナにMMはなるほどねとため息。
今まで男として生きてきたツナにいきなり女物の服や装飾品を渡されても困るだろう。
仕方なしにMMが服を選ぶ。

「今日のところはこれにしとけば良いわ。」

MMが渡したのは、オレンジと白のボーダーのカーディガン、ガーリー風のトップス、パステルピンクのロングスカート。

これ、似合うのかな?と思いながら着てみるツナ。

「あら、予想以上にイケてるわね。」

MMはそれならとガーリーな花のネックレスを着けさせる。

「これで完璧ね!」


そこにはツナのコーディネートに満足しているMMと女の子なツナが居た。


ツナは自分の姿を鏡で見て、これは誰?と思うくらいに驚くが、初めて着るロングスカートが気に入り、嬉しいとMMにお礼を言った。

「まぁ、コーディネートが分からないなら教えてあげなくもないけど?」

ツナのお礼にそっぽを向きながら言うMMの顔は赤かった。

どうやら、ツナのお礼に照れた様子。

そして度々、教えを乞うツナとツンデレ全開で教えるMMがヘルシーランドで見られるとか。


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