FOG&MIST

大空を護る霧の守護者




ツナとの闘いに敗れ復讐者の牢獄に捕らわれた骸。
ツナを恨み、憎んだ。いつの日かツナに憑依してボンゴレを壊滅してやろうと隙を見ていた。

だが、ツナの優しさに触れ、仲間の為に拳を振るい闘うツナを見て骸は徐々に恨みや憎しみが薄れていった。

気が付いたら骸はツナを目で追って、好きになっていた。

骸はツナが男でも愛せるがツナ自身、ノーマルな嗜好だろうと諦め、せめて友人として側にいられるなら良いと言い聞かせていた。

だが今回の件でツナが女だと知った骸は不謹慎ながらも喜んだ。
ツナが女なら自分を恋愛対象として見てくれるかも知れない。

『この事が終わったら、綱吉君に恋愛対象として見てもらう為に行動を起こしましょう。』

骸はその為にもこれからの事を考え始めた。








ツナは三人の子供達のことを思う。
ランボ、イーピン、フゥ太だ。



「ツナ兄、ご飯持って来たから早く食べて!」

「イーピン、おやつ持って来た!」

「ランボさんも!あとブドウ飴あげるもんね!」

この三人が居たから何とか地獄のような生活を堪えられることが出来た。


『ランボとイーピンにフゥ太、リボーン達に酷い事をされてないと良いんだけど・・・』

リボーン達がツナに暴力や怒鳴り付けたりすると止めに入る子供達。
その度にリボーン達は矛先を子供達に向け、「その罪人を庇うな!」と怒鳴り付け、ランボに至ってはリボーンに「雷の守護者が罪人を庇うな!自覚を持ちやがれ!」と殴られてしまい、それ以来ツナは子供達に自分を庇わなくて良いと告げ、子供達は泣きながら謝った。「何も出来なくてごめんなさい」と。

そんな優しい子供達をツナは抱き寄せた。

「ランボ、イーピン、フゥ太。その優しさが俺は嬉しいよ。」

ツナの言葉に子供達は離さないとばかりに抱き付いていた。


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