FOG&MIST


気絶から目を覚ましたツナはもう戻れないと感じた。

根性焼きを押し付け、刀で切り付け、ボクサーによる拳。
躊躇せず笑いながらツナにした暴力。

笑い方もセーラのような醜い顔で。


『リボーン達に今度は何をされるか分からない』

ツナは泣きながら人目を避け、足を庇いながら隠れる場所を探し始めた。


そして並盛と黒曜の境にある公園にたどり着く。

『ここなら普段から人があまり通らないから大丈夫かも。』

『そして何故か超直感もここなら安全だって言ってる。』

そして植え込みに隠れた途端にツナは気を失った。









ツナが話終えて辺りはしんとする。

骸達はそんな辛い目にあったツナに何と声をかけていいか分からなかった。


「・・・これが、おれの身に起きたことだよ。」

ツナは目を閉じた。

「綱吉君。」

「ボス。」

クロームは泣きながらツナの傷に障らないように抱き締め、骸はツナの左手を優しく握った。

「ボス・・・辛かったよね、痛かったよね、何より信じて欲しい人達に信じてもらえなくて苦しかったよね・・・。」

「辛いのによく話してくれました。綱吉君の話を信じます。」

ツナの気持ちを分かってくれた骸とクロームにツナは感謝し、涙を流した。

ここに信じてくれる人達がいたと。



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