FOG&MIST


(※少しグロ要素があります。苦手な方は飛ばして下さい。)


追い出されたツナは毎日の暴力で体が思うように動かせず、食事も手当てもされていない状態で、人があまり通らない空地にたどり着き座りこむ。


何でリボーンも母さんも父さんもビアンキも話を聞いてくれないの!?

獄寺君、山本、お兄さん。京子ちゃんに黒川。

友達なのに先輩なのにどうして信じてくれないの!?

骸達と戦ったり、リング戦や、未来での百蘭達との戦いに虹の代理戦争で築いた絆はセーラちゃんの嘘で簡単に壊れてしまうものだったの!?

戻れないの!?

あの頃に戻りたいよ!!

ツナはポロリと涙を流し顔を伏せた。


翌日、ろくに寝ていなかったツナは体を引き摺りながら信じて貰えるまで頑張ろうと並中へと向かっていた。


「沢田、また懲りずにセーラさんに嫌がらせするために学校に行こうとしてやがるのか!」

「いい加減セーラを怯えさせるのはやめるのな!!」

「極限に恥知らずな男だ!」

「獄寺君・・・山本・・・お兄さん。」

「学校に行けないように制裁するのな!」

「野球馬鹿にしちゃ名案だぜ!」

「や、やめてーっ!」




獄寺達に「これは自業自得だ!」と言われ、殴られたり蹴られたりしながらもツナは「俺は何もしてない!」「お願いだから信じてよ!」「話を聞いてほしいんだ!」必死に叫んだ。


「言い訳ばかりで、苛つくのな!」

苛つく山本に獄寺がちょっと手を貸せと言い、山本は頷く。

「野球馬鹿、芝生頭、こいつを押さえ付けろ。」

獄寺はそう言いながら煙草に火を付ける。それを見ていたツナは逃げようとするが山本に足を引っ掛けられ、転んでしまいツナは山本と了平にうつ伏せで地面に押さえ付けられた。

「てめぇは殴る蹴るじゃ分からねぇみたいだからな。」

獄寺はツナの右手の甲に煙草を押し付けた。

ジュッ

「ゥアアアアアアアアーーッ」

高温の煙草の熱さと痛みに泣き叫ぶツナに今度は山本がバットを刀にし左足の脹ら脛を切り付ける。

「アァーーーーーーー!」

切り付けられた足が焼けるな痛みにツナは悲鳴をあげる。

「タコヘッド、山本。沢田を立たせろ!俺の拳でわからせてやる!」

無理矢理立たされてツナは逃げようとしたが、獄寺と山本に押さえ付けられて、了平に殴られる。左頬と鳩尾を殴り付け、ツナは気絶した。



気絶したツナをそのまま放置し嘲笑いながらその場を去っていった。


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