FOG&MIST
そんな日が5日も続いてツナも限界だった。
そして超直感が警報をガンガン鳴らす。
《このままでは今以上に酷いことをされる》
漠然としているが、ツナは身震いした。
『父さんに連絡して、本当は女だって言うことをリボーン達に話すって言おう』
そう決心して電話を受話器を取ろうとした時、
ズガーンーー
ツナの直ぐ横を銃弾がかすった。
「ダメツナ!てめぇは父親の家光にまで嘘を言うつもりか!」
「ち、違うよリボーンッ」
「うるせぇっ!さっさと部屋に来い!腐った根性を俺様とビアンキでねっちょり指導してやる!」
有無を言わさずツナを引き摺ってツナの部屋に行くリボーン。
指導と称してリボーンとビアンキが銃やポイズンクッキングで痛め付ける。
「ツッ君!早く謝って来なさいって何度も言っているでしょ!明日セーラちゃんに謝らなかったら、ツッ君の服は洗濯しませんからね!」
奈々は食事に続き、洗濯まで放棄した。
そして数日後、家光から連絡が入り、電話に出るツナ。
ツナはこれで家光に相談出来ると思ったが。
『ツナ!お前はセーラちゃんを苛めたんだってな!10代目になる人間がすることじゃないだろうが!』
「聞いて!父さん!」
『下らん嘘を言う暇があったら自分の罪を認めてセーラちゃんに謝罪するんだ!』
「父さん!?」
ガチャッ。 ツー ツー・・・
一方的に捲し立て電話を切る家光。
一部始終を見ていたリボーン、ビアンキ、奈々。
そして奈々はツナに怒りを顕にしながら言った。
「家光さんにまで迷惑をかけて!こうなったらツッ君にもっとキツイお仕置きをします!」
青ざめるツナに奈々は怒鳴り付ける。
「今すぐこの家を出て行きなさい!セーラちゃんに謝るまで帰ってこないこと!」
「そりゃ良いお仕置きだな!」
「流石ママンね。」
嘲笑うように言うリボーンとビアンキ。
そしてリボーンに飛び蹴りをされたツナは家から追い出された。