1章 【幼少期編】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
記録
2008年○月✕日
▫️▫️県▫️▫️市(〇〇村○○稲荷神社)
任務概要
○○稲荷神社の周りで不審なくらい膨大な呪力を計測
その原因と思われるある神社の境内を調査
その結果境内に呪霊等存在せず境内に監禁されていた少女1名発見ー保護
____________________
やぁ母親に裏切られ変な人達に売られここにきてはや1年とても強く生きてる紅奈チャンだよ
1年前、あの土下座事件後、お狐様と言われた事が気になり色々聞き出した
その結果分かったことが数件あった
ここはどうやらお狐様を祀る古き稲荷神社だそうで、ここ最近信仰が薄くなり更には作物が育たなくなりお狐様の怒りだと思い昔の文献を漁ったら私の容姿そっくりな人が昔お狐様を使役していて村を救ったらしく血眼になりながら探したら運よく私がいたと
そんで母親が私を売ったらしい…うん、分からん
確かに赤髪青眼なんて滅多にいないし間違うのもしょうがない、しかし私はお狐様は使役していない
九喇嘛は別にお狐様なんかじゃ無いし嘘は言ってない‼︎断じてね‼︎
そんなこんなで否定してるのに悉く無視され気付いたら1年経った
流石に九喇嘛と会話できないのはしんどいから適当に話してお札は剥がして貰ったよ
「お狐様、御食事でございます」
そう言いながら扉が開き少量の食事が運ばれる
1年前のあの日から私はこの鉄格子の外へ行った事がない
九喇嘛も戻ったし壊そうと思えば壊せるのだが栄養が充分にいき渡っていない子供の身体ではおそらく壊せても逃げ切る前に捕まるか死ぬかの2択で出来ずにいた
「早くここから逃げたいけどどーしようねぇ」
《そろそろ我慢の限界だ…おい身体貸せ尾獣化して暴れてやる》
「こらこらこら、待ちなさいそして落ち着けぃ、今尾獣しても体力保たないから」
もぐもぐと薄味の食事をしながら1人なのを良いことに声に出して会話を繰り広げる
側から見たら独り言を大きな声で言う変人だが1人だし気にしない
「なぁんか、もう少し頑張れば良い事起きる気がするんだよねぇ」
《はっ、その予感はあたるのか?》
「うん、自信持っていえるよ…だって」
私の良い予感当たるんだから
そう伝えると納得したみたいで《昼寝する》と言って引っ込んでしまった
そして、その予感は直ぐに叶うことになる
_数時間後_
「…ん?なんか騒がしい…?」
何やらガヤガヤと騒がしく折角のお昼寝を中断する
「九喇嘛なんか騒がしくない?何かあったのかな」
《知らん、だが…オマエの予感が当たったかもな》
「え?というと?」
《この神社外にオマエと似たような力を持ったものが居るみたいだ、ワシには分かる。しかしそれが吉と出るか凶と出るか…ククッなぁ、クレナ賭けでもせんか?》
「は?そんなの賭け事にならないでしょ?どうせ2人とも」
「《吉に賭ける/んだから/だろうな》」
声を揃えて言ったと同時にドアが凄い音を立てて吹き飛んだ
……ん? ド ア が 吹 き 飛 ん だ ?
「は⁉︎ちょ、まっ、水遁ー水陣壁ッ」
急いで印を結び水壁を出して防御する
あっっっぶな⁉︎誰だよ吹き飛ばしたの‼︎
ギッと扉の向こうに居るであろう人物に向けて睨みを効かせた
「ん?なぁんだやっぱ居るんじゃん」
のんびりとした声と共にずんずんと此方に寄ってくる
声からして若めの男性だろうか、砂煙が立っていてまだ良く顔が見えない
「げほっげほ…も、なにさいっあく何ですけど目が痛い」
「へー君がねぇ…ふーん。だいじょーぶ?」
「え?」
砂煙も落ち着きようやく目を開けると此方に目線を合わせてしゃがみじぃっと見つめる男性…
全身真っ黒な服に地毛であろう白髪、綺麗な瞳を隠すように着けられたサングラス
怪しさマックスなのが目の前にいる
「ひぇ…だ、れですか!?」
「ん?僕?僕は五条悟。君は?」
「わ、私は波風紅奈…です。あのあなたは…」
何者なんですか。そう聞こうとしたら破壊された扉の方からドタバタと複数の足音が聞こえてきてこの部屋に老人と大人達が入って来た
「貴様っ!早くこの村から立ち去れ!ここは貴様のような余所者は要らぬ!」
顔を真っ赤にして唾を撒き散らしながら怒声を浴びせる老人に周りの大人達も賛同するように声を上げる
カエレ!タチサレ!カエレ!カエレ!
久々にきく大きな声に思わず身体が強張るが隣にいた五条さんは気にしていないようで私の頭を不器用ながら人撫ですると立ち上がり大人達に身体を向ける
「うわぁ、いっそ清々しいまでの罵声をありがとう。だぁから言っただろ、調査だって。アンタ達が隠さず教えてくれてればこんな力技しなかったって」
「うるさい‼︎我々からお狐様を奪う輩など許しておけぬ‼︎」
「そのお狐様ってこの女の子の事?にしては扱い雑じゃない?」
ねぇ?と私に聞いてくるが小さい脳みそだともう理解が追いつかなくとりあえずコクリ、と頷いた
それを見てもう一度撫でてから周りの声を無視するかの様にまた目線を合わせるようにしゃがんでくれる
「ねぇ、君はいつから此処に監禁されてる?」
「えっと1年前くらいから…かと」
「やっぱりね……うんよし、決めた。紅奈さ僕の所に来なよ少なくとも此処よりマシな生活送れるよ。」
突然のお誘いにびっくりして目をまん丸にしているとまた老人達の怒鳴り声が響く
「何を言っておる‼︎お狐様は我々の守神じゃ、持ち出すことは許さん‼︎」
「あーのさぁ、俺はこの子に聞いてんの、お前らには聞いてないんだわ。後何持ち出すとか、この子は道具じゃねぇんだぞ」
そう言った五条さんはとても怒っているみたいで騒ぎ立てていた大人達が一瞬で大人しくなった
それに満足したのかもう一度私に「どうする?僕ならキミを助けてあげられるよ」と言ってきたから悩んでいると九喇嘛の声が聞こえる
《クレナ、オマエの良い予感がこの小僧なら良いんじゃ無いか?》
「(九喇嘛がそう言うなんて珍しいねどうしたの?)」
《ハッ、そろそろ此処も飽きたからな抜け出すには良いタイミングだろう》
「(んーまぁ、確かに…)ねぇ、五条さん」
「なーに?」
「本当に良いんですか?」
「うん、任せてよ…僕最強だからさ」
「ふふ、じゃあお願いします…私此処から出たいです」
リョーカイ、そう言って私の足についていた鎖を破壊し、ひょいっとお姫様抱っこされる
突然の浮遊感にひゃっ、と小さい声を上げながら思わず五条さんの首に手を回した
「じゃ,行こうか高専ー東京都立呪術高等専門学校へ!」
その声と共に私たちは村の人達の怒声を一切無視し一瞬でその場から消えたのだった
これが最強呪術師_五条悟との初めての出会いだった
正直不安でいっぱいだけど今までよりも遥かに楽しいことが待っている、そう予感がした
3*拾われました
そういえばこの人少しカカシ先生に似てるなぁ
時系列的には夏油が離反した年で離反後少し経ってからです。
なので五条も一人称が"僕"に変わりたてくらい(小1伏黒に会うくらいの時系列かな)