1章 【幼少期編】
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こんにちは、どうもクレナです。
あれ?お前さっき死ななかった?ってお思いですよね
私もあの時のことは今も鮮明に思い出せますよ、まじで痛かったあれ
運よく生き残れたのかって?そんなわけ無いじゃん完全にお亡くなりになりましたよえぇ
じゃあ今喋ってるのは幽霊かって思ってる方もいると思うんでそろそろネタバレしますね
なんかあの後転生しました
正直私も驚いたのよ
胸に風穴開けて死んだわって思ったらさ、次の瞬間出た声が赤ちゃんの産声な訳ですよ
流石の私も目が点になった
しかも産んでくれた親の姓が波風で思わず泣いた
しかも名前もカタカナから漢字になっただけだし
ありがとう神様
しかもこの世界は忍者という存在はないらしくすっっごく平和
びっくりするくらい平和なのだ、正直まだ落ち着かない
とまぁそんなこんなで第二の生を生きるのがスタートし早5年、今なにしているかって?
それは……
「アンタなんか産まなきゃよかったッ‼︎アンタのせいで‼︎」
女の人のヒステリックな声と共にバシンッと私の頬に衝撃と痛みが走る
流石に子供の身体じゃ衝撃に耐えられずそのままドサリと倒れ込む
それを皮切りに女の人_私の母親は私を殴る蹴るの暴行と暴言を繰り返した
私、波風紅奈は転生後生みの親に虐待を受けています
この状況に陥った理由はきちんとある
まずは私の今の容姿から説明しようかな
簡潔にいうと生前…つまり転生前とほぼ変わらないのである
つまりは髪色は赤く瞳の色は青、まぁ転生前より両方とも色味が暗く落ち着いた色にはなってるけどここの世界ではこれは異質なようで、更には生みの親とは似ても似つかぬ顔立ちに気味悪がった父親は失踪、母親のストレスは爆発、今に至る…という訳だ
いやぁ、恐るべしミナト父さんとクシナ母さんの血
「アンタはいっつもそう、子供のくせに泣きもしない、気味が悪いのよ‼︎返して‼︎あの人を返しなさいよっっ」
何も言わず只々殴られ蹴られを耐えていると不意に頭の中から声が聞こえた
《おい、いつまで黙ってるつもりだ?バレない程度に回復してやってるワシの身にもなれ》
「(あーうん、ごめんて九喇嘛~、いつもありがと…でも流石に今1人で生活するとなるとまずいからさ、もうちょい我慢して欲しいな)」
そう、あの死んだ時に九喇嘛ともお別れだと思ったら転生先まで着いて来てくれたの優しすぎるでしょ私の相棒
因みに九喇嘛がいるということであのお腹にある封印術式も健在で、これも現母親に虐げられている理由の一つだ
《しっかしまぁ、良くも飽きずにやるもんだ》
「(だねぇ~、まぁぶっちゃけ前に比べたら優しいものだよ、殴ってくるの1人だけだし)」
昔__ナルトと2人で受けていた仕打ちに比べれば優しいものだ
そんな事を思いながら九喇嘛と脳内会話してると現母親はいつの間にか居なくなっていた
恐らくまたいつもの所だろう
さて、どうせ帰ってくるのは深夜か朝帰りだろうから今日のご飯はどうしようか、そう考えていると“ポンッ”と軽い音と共に側にオレンジ色の九本の尾を持つ狐…九喇嘛が子狐サイズで現れる
《やっと居なくなったか…》
やれやれとため息をつきながら九喇嘛がドアの方に顔を向けながら言った
「しょうがないよ、そりゃ生まれた子が自分達と似ても似つか無かったらそりゃこうなるさ、この世界なら特にね」
《そうだったとしてもだ。色々と手遅れになる前になんとかしろ》
「はいはい、分かってるよ…しっかし5年くらいここで生きて改めて思うけど向こうとは大違いだよねぇ」
冷蔵庫に辛うじて残っていた牛乳をコップに注ぎながら思い返す
平和すぎる世界、違いすぎる文化、前の記憶が全て残っていた私と九喇嘛にとって全てが初めてで最初は戸惑いしかなかったのを今でも覚えている
今では幼児特有の記憶力の吸収の良さに助けられ普通に生活できるようになった
《ワシも最初はお前のナカからこの世界を観て驚いたがな…しかしまぁ世界なんぞコロコロ変わる、だからずっと引きずるようなことはせんが…》
「九喇嘛が言いたい事はわかってるよ、この世界ではチャクラなんてものは存在しない…しない筈なのに私は何故か年齢のせいかショボいけど使えてた忍術が使えるし九喇嘛が具現化?出来るようになったし更には大さ自由自在に変幻できるし?なんかもうよくわからない世界だよね〜」
《しかしチャクラは存在しないがチャクラに近しい物はオマエから感じる…あの女からは何も感じんがな。》
使えないよりは遥かにマシだろう。そう言いながら九喇嘛は日当たりのいい場所に移動し身体を丸めお昼寝の体勢を作り始める
「そーだけどさぁ…私みたいな人いるなら知りたいじゃん?あーあ、早くここから出ても生活できるくらいになりたい」
九喇嘛の側に行って私もお昼寝の体勢を取るとさっきより少し大きくなった九喇嘛が尻尾を私に巻いてふわふわに包まれる……ほんと優しすぎる
ふわぁ、とあくびをし「ありがとぉ」と小さく呟いて私は夢の世界へと旅立った
1*転生しました
これが今の私の生活です。