2章
夢小説設定
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ークレナ〜なにぼーっとしてるんだってば?ー
あれナルト…?
ークレナがぼーっとしてるの珍しいね?大丈夫?ー
う、うん大丈夫
心配かけてごめんねサクラ
ーおい、さっさと動けウスラトンカチー
サスケのウスラトンカチ久々に聞いた気がするなぁ
ー疲れちゃった?かわいいネー
カカシ先生ほっぺツンツンやめてください
あれ?私なんでここにいるんだろ
そうしているうちに皆の声が遠ざかっている
待って…
「…!」
??誰?
「__…!」
「…ーろ」
「ーーこ」
「…さー」
私この声知ってる
ークレナー
なぁに…?
ー早く皆の所に戻りなさいよー
皆のところって?
ー今のオマエが生きてる所だー
今の生きてるところ
-みぃんなクレナのこと待ってるみたいダヨ-
「紅奈」
「早く起きろ」
「すじこ」
「波風さん」
そうだ…私今は忍びじゃなくて呪術師だ…
ー全く…仕方ないやつだなー
トンッ、とナルトが私の背中を押す
後ろを振り向くと七班の皆が微笑んでいた
皆ありがとう…いってきます
私は微笑み返し声のする方へ歩き始めた
____
__
_
「…んっ」
ゆっくりと瞼を開くと見知った顔が4つ覗き込んでいた
「!!??!?げほっ」
《起きたか大馬鹿》
びっくりして思わず叫びながら飛び起きるが喉から出たのは咳だけだった
九喇嘛の声が聞こえる
「起きた‼︎」
「ったく…心配させんなよ馬鹿」
「真希ずっと心配してたもんな」
「しゃけ」
「〜〜〜っるせぇ」
先輩達が安堵している…
今だに状況が掴めない
「ぜん"…⁉︎けほっ…あ"?」
声を出そうにもガラガラすぎて聞くに耐えない声だった
それに気付いた憂太先輩が慌てて此方に顔を向ける
「無理しないで‼︎一応治療はしたけどどうやら呪霊の毒のせいなのか効きにくくて…暫く喋りにくかいも」
申し訳なさそうに先輩はいうがそれ以外不調は感じられず先輩と九喇嘛のおかげなのがわかる
だから安心させるように笑うと伝わったのか先輩も笑ってくれた
「ど、じて」
どうして、先輩達がここに?
しかもパンダの腕以外は軽症に見えた…恐らく憂太先輩が治したのかな?
「あーそれは…」
「里香ちゃんが教えてくれたんだ」
皆の視線には里香と呼ばれた少女の霊がいた
ん…里香?里香って
「里香さ"ん!?」
コレってもしかして
「おめでとう 解呪達成だね」
パチパチと拍手をしながら私の言いたいことを悟さんが言いながら此方にきた
あれ、素顔見るの久々だなぁ
「「「誰?」」」
「グットルッキングガイ五条悟先生ダヨ〜…って紅奈ボロボロじゃんウケる」
「(皆悟さんの素顔知らなかったのかな?)う"っさいでず」
悟さんを4人はジト目で私は睨みつけた
それを気にせず話し始める
「以前憂太が立てた仮説面白いと思ってね家系の調査を依頼した 里香の方は随分前に終了してたけど憂太の方はザルもいいところだったからね それで判明したんだけど…」
一息置いて
「君 菅原道真の子孫だった 超遠縁だけど僕の親戚‼︎」
いえいいえいとダブルピースのいい笑顔で言ってきた悟さんに私達は「スガッ」と吃る
え、嘘でしょ?
スススッと思わず憂太先輩から離れる
「え、誰?」
「日本最大怨霊の一人」
「超大物呪術師だ」
「ツナ」
「(頷く)」
私も先輩達の言葉に必死に頷く
「憂太が正しかった 里香が君に呪いをかけたんじゃない 君が里香に呪いをかけたんだ 呪いをかけた側が主従制約を破棄したんだかけられた側が
そう言って悟さんはちらりと里香さんを見て「ま その姿を見れば分かりきったことだよね」と言った
里香さんと憂太先輩を一先ず2人きりにしようと思って私達は少し離れた所で座って様子を見ていた
素敵な2人だなぁ…と眺めていると悟さんが此方に近寄ってくる
「紅奈」
「??」
「大丈夫?喉やられてるようだけど」
「(コクリ)」
「そっか…あとは九喇嘛の治癒に頼るしかないね」
「(九喇嘛…頼んだ)」
《はぁ…》
「ほーんと心臓に悪いイモウトだよ」
ぐりぐりと頭を撫でられるが私はされるがままにしておく
暫く撫でられているとふと手が止まりどうしたんだろうと悟さんの顔を見上げると先程とは違った真剣な表情をしていた
「さとる"さん?」
「紅奈、コレから言うことは僕の独り言だよ」
こくり、と頷くと口を再び開く
「僕の親友が褒めてたよ。[あんな重症なのに私に的確に一撃与えてくるなんて]って」
この言葉にその親友は夏油傑の事だと直ぐにわかった
「あと[口の悪さが悟に似てたんだけど]って言われたんだけどアイツ酷くない?」
「(悟さんに似てるとか嫌だ…)」
そんな事を思ってるとバレたのかほっぺた抓られた…痛い
「最後に[君ならもっと強くなれるよ、救えるものも増やせるさ]だって」
はい、独り言おしまい‼︎終わったみたいだし憂太達の所に戻ろっか
そう言って悟さんは皆の所に先に向かった
夏油傑…正直許せないけど理由があったのかもしれない、誰にも相談できないくらいの闇が
……うちはオビトみたいに
そこまで考えて首を振り考えることを止め私も先輩達の元へ足を向けた
_____
___
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「月日って経つの早いですよねぇ…」
百鬼夜行が終わってから3ヶ月
先輩達は進級、私は入学を控えていた
「オマエもやっと入学か」
「ほぼ同級生なもんだったけどな〜」
「しゃけしゃけ」
「そういえば波風さんって年下だったね…ほぼずっと一緒にいたから忘れてたや」
教室でお菓子を広げながらダラダラとしていた
「そういやちゃんと通信の方の方は大丈夫なのか?」
「ちゃんと卒業認定はされてるからキチンと中卒だよ。それが約束だったし」
ブイッとピースをすると「当たり前だ」と真希先輩に突っ込まれた
「そういえば今更かもだけど…」
そう言って憂太先輩が話を切り出す
「あの日…波風さんが気を失ってた時何か夢でも見てたの?」
「あー、確かになんか寝言言ってたな」
「しゃけ」
「なんだっけ?ナルト?とか?」
ラーメンでも食ってたのか?
そう聞いてきた先輩達に私は頬が緩むのが分かった
「えへへ、とっても素敵で大切な夢を見てたんです」
そう言うとこっちは心配してたのによ、と拗ねたように言われてしまった
が他3人が宥める
「まぁまぁ落ち着けって…しっかし憂太は海外かぁ…寂しくなるなぁ…真希」
二年に上がる頃に憂太先輩は海外任務が入っていて暫く日本には帰ってこれない
パンダが寂しいなぁ…と真希先輩に話を振ると殴られてた…容赦ないなホント
「そうだね…でも連絡は取れるし完全に手段が無いわけじゃないからさ、連絡もするよ」
「私も連絡しますね‼︎」
私はこれから出会う
「先輩達みたいな素敵なチームになれたらいいな」
小さく呟くと先輩達は「そうだな」と言ってくれた
5*その後
皆に背中を押されて
波風紅奈 来月から呪術高専1年です!