3章
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「長生きしろよって…自分が死んでりゃ世話ないわよ…アンタ仲間が死ぬのは初めて?」
「
「ふーん…紅奈は?」
「私も同級生は初めてかなぁ…」
私と野薔薇と恵くんの3人はぼーっと石階段に座っていた
顔とかにガーゼなどを貼っていてこの間の戦いの凄まじさを思い出す
「2人ともその割には平気そうね」
「…オマエもな」
「当然でしょ?会って2週間やそこらよ そんな男が死んで泣き喚く程チョロい女じゃないのよ」
「野薔薇…」
そう言った野薔薇は唇を強く噛み締め堪えている様だったが私達は何も言わなかった
「暑いな」
「……そうね 夏服はまだかしら」
「あとで3人でアイス買いにいこっか…悟先生の奢りで」
さんせい、と2人が返してくれたことに少しだけ安堵し頬が緩んだ
そんな中遠くから誰かが近づく気配がした
「なんだいつにも増して辛気臭いな…恵。ってかどうした紅奈オマエがそんなしぼんでんの気持ち悪りぃぞ」
お通夜かよ。とそう言いながら近づいてきたのは真希先輩で恵くんが「禪院先輩」と声をかける
「おい、私を苗字で呼ぶんじゃー「真希、真希‼︎」」
「まじで死んでるんですよ 昨日‼︎一年坊が1人‼︎」
「おかか‼︎」
ひょこっと木の影からパンダと棘先輩が顔を出して真希先輩に告げてる
別にそんなヤバい形相で言わなくてもいいのになぁ…
悠仁くんが死んだことを知らなかった真希先輩は凄い汗ダラダラだった
「は や く 言 え や これじゃ私が血も涙もねぇ鬼みてぇだろ‼︎」
「実際そんな感じだぞ‼︎」
「ツナマヨ」
「私真希先輩のそう言うところ好きですー」
「オマエは黙れ‼︎怪我大丈夫か‼︎」
大丈夫ですー!と言うと先輩3人は安心した顔になった
そこから3人はギャーギャー言い合いを始めるが初めて見る顔に野薔薇は「何、あの人(?)達」と言うと「二年の先輩」と恵くんが答えた
「禪院先輩 呪具の扱いなら学生一だ」
「真希先輩は名前で呼んであげてね‼︎怒るから‼︎」
「呪言師 狗巻先輩 語彙がおにぎりの具しかない」
「棘先輩との会話最初は分かりずらいけど慣れると分かってくるよ〜」
「パンダ先輩」
「パンダはパンダだよパンダじゃなけど」
「あと一人乙骨先輩って唯一手放しで尊敬できる人がいるが 今海外」
「憂太先輩優しいけど怒るとめっちゃこわいの」
「それはオマエがよく無茶するからだろ」
「おいアンタらパンダをパンダで済ませるつもりか…てか紅奈はパンダだけ呼び捨てかよ」
「パンダは幼馴染みたいなものだからね〜」
よく分からん、そう言われつつも簡単に先輩の説明をするとパンダが「喪中にスマンな」と言ってきた
「だがオマエ達に“京都姉妹校交流会”に出てほしくてな」
「京都姉妹校交流会ぃ?」
京都校という言葉に一人の人物の存在が頭をよぎる
「(そういやあの人三年か…って事は来るのかな)」
「京都にあるもう1校の高専との交流会だ でも二,三年メインのイベントですよね?」
恵くんの説明にうんうん、と真希先輩が頷いていた
「その三年のボンクラが停学中なんだ 人数が足んねぇ…だからオマエら出ろ」
あー…あの先輩かぁと苦笑いを思わずしてしまった
交流会出ていいのならめちゃくちゃ出たい
私はそのお誘いに一人ウズウズしていた
「交流会って何するの?スマブラ?」
「なら紅奈含めて四人でやるわ」
WII版なら負けないわよ メテオで復帰つぶすの
と楽しげに言う野薔薇に今度一緒にやろうね‼︎私◯モントレー◯ー使い!と楽しく言ってしまった
話が脱線してしまうとパンダに続けるぞーと言われた、ごめんよ
「東京校、京都校 それぞれの学長が提案した勝負方法を1日ずつ2日間かけて行う つってもそれは建前で初日が団体戦、2日目が個人戦って毎年決まっている」
「しゃけ」
「個人戦、団体戦って…戦うの⁉︎呪術師同士で⁉︎」
術師同士の戦いと聞いて野薔薇は凄いびっくりしている
やっぱ驚くよね〜と見ていたら真希先輩がめちゃくちゃいい笑顔で言った
「あぁ、殺す以外なら何してもいい呪術合戦だ」
「逆に殺されないようにミッチリしごいてやるぞ」
私もみっちり扱いて欲しいですー!とハイハイと元気よく手をあげたら「すーじーこ」と棘先輩に頭を撫でられ
あとでねと言われた
そんなことをしていたら野薔薇が何かに気づいたようで「ん?」と声をもらした
「っていうかそんな暇あんの?人手不足なんでしょ?呪術師は」
「今はな 冬の終わりから春までの人間の陰気が初夏にドカッと呪いとなって現れる 繁忙期って奴だ」
「年中忙しいって時もあるがボチボチ落ち着くと思うぜ」
先輩の説明に「へぇ〜」と声を上げていたそこに間髪入れずに「で」と真希先輩が言う
「やるだろ?仲間が死んだんだもんな」
この一言に私たちは
「「「やる」」」
もう2度とあんな悲しい思いをしないように強くなるために
「でもしごきも交流会も意味ないと思ったら即やめるから」
「同じく」
「えへへ、先輩達と修行楽しみだなぁ」
一年の態度に先輩達も強気でくる
「ハッ」
「まぁこん位生意気な方がやり甲斐あるわな」
「おかか」
私たちはにやりと笑った
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「そう言えばアンタかなり先輩達と仲良くない?」
「んーそうかな」
私はジャージに着替えて野薔薇の隣に座る
そうすると野薔薇が唐突に言い始めた
「私より早く入学してるから顔見知りなのはわかるけどそれにしては距離感近いなって思ったのよ」
「まぁ先輩達が一年の時から知ってるからかなぁ…多分そのせい?パンダに関しては前に言ったように幼馴染みたいな感じだからね」
「一年の時からってなにアンタ中学からここで任務とかしてたわけ?」
「ん?ちがうよー私小さい頃から
さらっと言いのけると野薔薇は凄い形相で言い寄ってきた
「はぁぁあああ⁉︎アンタここに住んでたの⁉︎」
「え、言ってなかったっけ?」
「言われてないわよ‼︎‼︎」
ギャンッと大きい声で言われて思わずビクッとしながら言ってなっかったことにあれ?としてしまった
「色々忙しかったから言う機会なかったんだ…ごめんね。私6歳くらいから
「へぇ…なるほどね」
「ってそれだけ?」
もっと根掘り葉掘り聴かれるかと思ったら案外あっさりで拍子抜けしてしまった
「別に言いたくないなら深くは聞かないわよ。ただ」
「ただ?」
「友達の事は知りたいじゃない…」
プイッとそっぽを向かれてしまうがその顔が少し赤くなっていたのでぎゅっと野薔薇をぎゅっと抱きしめた
「ちょっ、なによ‼︎」
「ふふ、野薔薇大好きー!!」
「あー、はいはい」
ポンポンと頭を撫でられて余計顔が緩んでいた
「つか伏黒は?」
「行くところがあるからって言ってたよ」
べりっと体を剥がされたあと聞かれたから答えると興味なさげにふーん。と返される
そんな会話をしているとグラウンドの方から私たちを呼ぶ先輩達の声が聞こえそちらに足を走らせた
「んじゃやるぞ…とりあえずパンダ野薔薇のこと投げろまずは受け身の練習だ 受け身取れなかったら棘が受け止めるから安心しろ」
言うが早いか早速野薔薇はパンダに捕まり強制受け身取り方練習が始まった
「真希センパァイ私どーします?」
「そーだな…オマエ近距離も遠距離も得意だもんなぁ 苦手なのは不意打ちだからこれは練習とかじゃねぇし…」
どーすっか…と右手を顎にのせ考えている
「しゃーねー、普通に私と手合わせするか。最近やってなかったし訛ってないか確認してやるよ」
長棒を構える真希さんに私は笑顔で木でできたクナイを構えた
どれくらい手合わせをやっていただろうか私と真希先輩、それと棘先輩は野薔薇の悲鳴を聞きながら一旦休憩を挟む
大変だなぁ、なんて他人行儀にみていると用事が終わったのか恵くんがジャージ姿でグラウンドに来た
「おっせぇよ恵何してた」
「なんでもいいでしょ」
そんな二人の会話を私は聞くだけにした
どんな用事かは聞いていないけど多分これが恵くんにとって“やらなきゃいけないこと”をやってきたんだと顔つきでそう思った
「…禪院先輩は呪術師としてどんな人達を助けたいですか?」
「あ?別に私のおかげで誰が助かろうと知ったこっちゃねぇよ」
淡々という真希先輩の言葉に恵くんは「聞かなきゃよかった」とボソリと言ったが聞こえてたのか「あ"ぁ?」と返していた先輩怖い
「紅奈はd「伏黒ォ‼︎」…」
私にも聞こうとしたのか名前を呼ばれるが野薔薇の叫び声に遮られた
「面接対策みたいな質疑応答してんじゃないわよ‼︎交代‼︎もう学ランはしんどい‼︎可愛いジャージを買いに行かせろ‼︎」
ブンブンとパンダにぶん回されながらキレ散らかしてる野薔薇を見て器用だなぁと思っていると恵くんは「あの二人は何してるんですか」と聞いていた
「あれは受け身の取り方の練習だよ」
「オマエらは接近弱っちいからなぁ まずは紅奈含めた私らから一本取れ 話はそれからだ」
「そう言う事だから本気でやっちゃうよ」
私と真希先輩はニヤリと笑うと恵くんも不敵に笑った
「ところでさっき野薔薇に遮られた時何言おうとしたの?」
「いや。オマエはどんな人達助けたいかなって思ってさ」
準備運動にストレッチをしている恵くんの横で聞いてみるとそう聞かれたので「んー…」と考えた
「そうだなぁ…私はできた善人じゃ無いから選んじゃうかな。助けられるなら助ける。無理と思ったらまだ助かる見込みのある人優先……幻滅した?」
苦笑いすると恵くんは少し驚いたような顔で
「いや…紅奈なら全員救うとか言いそうだったから」
と言われて心の中で昔はそう思ってたよ。と言っておいた
「全員救う、なんて無理だからね〜最強な悟先生ならできそうだけど」
ゴクっとスポドリを飲む
恵くんは「…だな」とだけ返してきた
「おーい恵そろそろやるぞ」
真希先輩に呼ばれ恵くんがそちらに向かう
それと入れ替えで野薔薇が此方にくる
「あ"ーっ、あの人達容赦なさすぎでしょ」
「おつかれ〜でも最初に比べたらマシになってると思うよ…ジャージ買いに行くの?」
タオルとスポドリを渡し聞くとスポドリの一口飲んでから「もち」と返ってきた
「紅奈も一緒にどう?」
「行きたいけど一年二人消えるのはダメだと思うし今日は諦めるよ」
「りょ、また今度行きましょ」
「うん‼︎気をつけて行ってきてね」
いってらぁ〜と手を振って送り出した
視線の端で恵くんが頑張ってる
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「呪具の持ち運びかぁ」
恵くんは武器を使った接近戦克服の為に色々な武器を使って模擬戦を行ってみた
試しに私のクナイも貸したけど直ぐ無理と言って返された…使いやすいのに
そこで武器の持ち運びについての話になって一旦練習を中断して会議をする事になった
「得物で近接を補うのは賛成ですけど 術式上両手はパッと空けられるようにしたいんです 禪院先輩は2つ以上持ち歩くこととかザラですよね?どうしてるんですか?」
参考までに、と聞くと真希先輩は当たり前かのようにパンダを指差し
「パンダに持たせてる」
と言った。パンダはかっこよくポージングしてる
恵くんが「聞かなきゃよかった」って顔してた
「物を出し入れできる呪霊を飼っている術師もいるよな」
「それは無理だろレアだし」
「たしかに…それに飼い慣らすのに時間もかかるから大変だよ」
見つけたら私に教えろよ。と真希先輩が言うとカルパス一年分とパンダが返していた
恵くんは何か考えているようだった
「持ち運びかぁ…私はスカートに隠してるからなぁ」
「こんぶ 明太子?」
「クナイくらいなら重くないですよ」
「すじこ」
「あれで重かったら忍びできないですよ〜」
「ツナマヨ〜」
重くないの?と棘先輩に聞かれたから答えると忍者ってすごいね〜と頭を撫でられる
先輩私の頭撫でるの好きすぎかな?
そう思っていると棘先輩は「ツナツナ」と恵くんを指さす
私たちはどうした?と指さす方を見るとそこには手を少し影に沈ませている恵くんがいた
「なんとかなりそうです」
そう言った恵くんの表情は楽しそうだった
一方その頃野薔薇はジャージついでに買い物していて道がわからなくなったのか私に[裏原ってどこ⁉︎]と連絡がきたので[この辺り]とW◯kiを添付しておいた。私も詳しくないもん
4*レッツ修行
私たちは強くなるよ。今度こそ守れるように