2章
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これは私がまだ呪術高専に入学する一年前のお話
「聞いたか?今日くる転校生 同級生4人をロッカーに詰めたんだと」
「殺したの?」
「ツナマヨ」
「えっ、先輩たち1人増えるんですか??」
「いまそこじゃねぇだろ」
「しゃけ」
「殺しはせずに重症らしいぞ」
「ふぅん…ま、生意気ならシメるまでよ」
「おかか」
「早く新しい先輩に会いたいなぁ」
3人と1匹は空の下教室に向かいながら話していたのであった
「転校生を紹介しやす‼︎テンションあげて皆‼︎」
ハイテンションの五条に対し、3人と1匹はしらーんっといったしらけ具合で小声で「上げてよ」と切なく言っている
それを気にも止めずに真希が口を開いた
「随分尖った奴らしいじゃん。そんな奴のために空気作りなんてごめんだね」
「しゃけ」
「…………」
それに同意するかのように狗巻が答えパンダは喋らない
「ま、いっか…てゆうか紅奈何でいるの?任務でしょ」
「任務前に噂の先輩見たくて、今日新田さんだし問題ないよ」
全く誰に似たんだか…と五条が言うが全員お前だよ。と心の中で突っ込んでいた
「んじゃ、入っといでー‼︎」
わくわくと楽しみにしていたがガラッと扉が開き入って来た瞬間何とも言えない、怖しいものが背筋を凍らせた
それは私以外の先輩も察し私は印を組む体制に、3人も直ぐに戦闘体制に入る
転校生先輩の背後に強力すぎる呪いがいる…あれは何だ?余りにも禍々しすぎて直視できない
「オマエ、呪われてるぞ ここは呪いを学ぶ場所だ。呪われてる奴が来るところじゃねーよ」
真希先輩が言ってくれた
そこで何故か悟さんが説明を始めたんだけど、えなに言ってなかったの??
そう思っていたら転校生先輩の表情が「事前に言ってよ‼︎」と言いたげな顔をしていた
まさか…
「「「「(今教えたの⁉︎)」」」」
私たちの心が一つになった気がしたしかも原因の悟さんは「メンゴ‼︎」と表情が言っている、表情見えないけど
そして更に追い討ちをかけるように
「あっ、早く離れた方が良いよ」
そんな事を言われ私たちは何のことだかわからず頭にハテナを浮かべていると
ズルルルルンと急に黒板から日本の腕が生えて真希さんの呪具を握った
「!!!???」
「待って‼︎里香ちゃん‼︎」
《ゆう”だを”をを虐めるな‼︎》
転校生先輩の静止を振り切り手は私たちのほうに伸ばされる
危機感で咄嗟に私は校舎内では絶対にやるな、と言われたのに
「水遁ー水陣壁ッッ」
パンッと両手を床につけ大きな水壁を出現させ襲ってきた腕を受け止める
衝撃が相殺され腕が消えたと同時にバシャッと大量の水が教室に飛び散った
それは当然皆にかかっていて
「「「「………………………」」」」
「あーあ」
かかっていない悟さん以外は無言でこっちを見てくる
とりあえず
「ごめんなさいっっっっ」
全力で謝っておこう
水浸しになった教室を皆で掃除しながら彼の呪われた理由を聞かされていた
「ってな感じで。彼のことがだーい好きな里香ちゃんに呪われている 乙骨憂太君でーす
皆よろしくー‼︎」
ベーんっと紹介された乙骨先輩は今だに困惑の表情を浮かべている
そんな事も気にせず悟さんは話し続ける
「憂太に攻撃すると里香ちゃんの呪いが発動したりしなかったり…なんにせよ皆気を付けてねー‼︎」
真希先輩達は先に言わなかった悟さんに呆れもう何も言わなかった。私も今回は呆れてる
それをしってかしらずかもう勝手に話しているので好きにさせた
「コイツら反抗期だから僕がちゃちゃっと紹介するね」
「「「「……………」」」」
「(この先生が悪い気がする…)」
「“呪具使い”禪院真希。呪いを払える特別な武具を扱うよ」
「…………」
真希先輩は無視
「“呪言師”狗巻棘。おにぎりの具しか語彙がないから会話頑張って」
「こんぶ」
棘先輩は片手をあげてよろしく、と
「パンダ」
「パンダだ、よろしく頼む」
フレンドリーにしてるけど多分理解追いついていないのでは?
「あとそこにいるのは来年入学する波風紅奈。忍者だよ」
「憂太先輩よろしくおねがいしまーす‼︎“元”忍でーす‼︎」
分かりやすくニンニン、と笑いながらすると憂太先輩は驚いていた
「とまぁ、こんな感じ」
「(1番欲しい説明がなかった…)」
そう言うと憂太先輩は困惑していた…多分パンダのことだろう
「さぁ、これで1年も4人になったね。午後の呪術実習は2-2のペアでやるよ…ってことで紅奈は任務に行きなさい」
「はぁい。じゃあ先輩方また後で〜ドロンッ」
ちゃんと自己紹介もできたし満足して私は任務へ向かうべく文字通りドロン、と消える
「えっ消えた⁉︎」
「だから言ったでしょ?紅奈は忍者だよーって」
「ま、忍者っぱい呪術って事だ」
「すじこ」
「でも“元”って…」
そんな会話が繰り広げられていた
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「ねぇねぇ九喇嘛」
「《なんだ》」
「なーんかおかしくない?」
あの後すぐに現場に向かい楽勝に祓い終わったが気になる点が数箇所あった
「まず新田さんに言われていたのは呪霊は準一級1匹だった…なのに」
「《追加で一級相当2体か》」
「うん。いくら補助監督の仕事がキツかったとしてもこのミスは以上じゃない?」
呪霊の階級が報告よりも上だった例はたまにあるが上級呪霊が2体も多くいることに関しては正直調査ミスとは考えられなかった
「そうなると考えられることは一つ」
「《わざとここに放った…⁉︎ クレナ》」
「…いるね。誰かそこにいるなら出てきてください。一般の方じゃないのは気配で分かります……出てこないなら殺しますよ」
殺気のこもった視線で気配のする方を睨みつけるとスッと1人の男性が出てきた
長めの黒髪をハーフアップし法衣と袈裟を身に纏う細めの瞳、そして両耳にピアス…私はこの人物をどこかで見たことあるような気がした
確かあれは悟さんのスマホの写真フォルダにいた…
「夏油傑…」
ぽつりとその名を呟くと男性は一瞬驚いた表情になり瞳をパチクリさせるがすぐに戻った
「へー。私の名前を知っているんだね。じゃあ自己紹介はいらないか…よろしくね波風紅奈ちゃん」
胡散臭そうな笑みを浮かべながらこちらの名前も言い当ててきたところを考えると恐らくこの異常事態はこの人の仕業だろう
「《クレナ》」
「わかってる…で、貴方の目的はなんですか、場合によっては今ここで…」
「あぁ、まって今日は争いに来たわけじゃないんだ。」
そう言う夏油傑の瞳は嘘を言っているような感じはせずひとまず様子を見ることにする
「その前にそこにいる九尾はしまってくれないかな?さっきから殺気が凄くてね」
「…分かりました。九喇嘛一旦戻って」
「《馬鹿者誰が許すか》」
「おねがい」
「《…何かあれば絶対出せ》」
「うん、ありがとう」
まだ何か言いたげだったが大人しく戻ってくれてこの場には2人だけになった
「これで良いですか」
「あぁ、ありがとう…さて本題だ。波風紅奈ちゃんコチラ側に来る気はないかい?」
「はぁ?それって私に高専裏切って呪詛師になれって言ってるんですか」
「簡単に言うとそういうことだね」
この人は何を言っているのだろうか
今だにニコニコと笑っている彼の腹の中が読めず混乱していた
「私はこの腐った世を作り替える…猿どものいない術師だけの世界に」
「………成る程そう言うことですか、そう言うことならお誘いはノーです」
「…何故?」
「正直私は生まれてこの方良い人生じゃなかった自覚はあります。其れこそ貴方の言う非術師の人達に沢山虐げられました…憎くない訳じゃありません。それでも、非術師を憎みはするけど殺そうとは思っていません」
真のこもった真っ直ぐな瞳で見つめると流石に諦めたのかはぁ、とため息をついた後に両手を上げた
「そこまで強く言われちゃったらお終いだ。此処は一旦引くとしよう」
「そうですね引けるのであれば」
にっこり笑う私に夏油傑は不審に思ったらしく眉を顰めるがそのあと今この場に起きている事に気づいたようだった
先程から話している間に段々と上がっていく気温と湿気それは上空に潜んでいた
「…そんな事したらキミもただじゃおかないんじゃないかな」
「そうですね。なので今のうちに言っておきましょうか
お互い生きていたらまた会いましょう、その時は本気です」
水遁ー水蒸爆発の術
その瞬間辺りは大爆発を起こし私も夏油傑も爆発に巻き込まれる
全身に激痛と熱を感じながら私は次に目が覚めた時は高専である事を願って意識を手放した
1*新しい先輩は呪われてました
生きてたら憂太先輩と手合わせしたいなぁ
プチ設定
・入学前の服装は白いシャツと黒のロングジップパーカー(裏側にクナイ)にショートパンツとショートブーツ
・水蒸爆発の術
大規模な水蒸気爆発自爆しちゃうから滅多に使わない