ある雪の日
城の中にドタドタと騒がしい足音が響き渡る。今日も城の一室で机に向かっていた外交官のオリジンの耳にもその音は届いていた。
「ん、今日も騒がしいな。きっと城の中で誰かが何かしらの、何かしらをしているんだろう」
そう独り言を漏らしながら、オリジンは外の騒がしい音を無視して、最近の自分の仕事について考えていた。外交官とはなんだろう。なぜ外交官という職についてしまったのだろう。外交官という職についているものの、いまいち何をしていいか分からずPCでゲームをしたり、帝王に教えてもらいながら将棋をしたり、みんなでトランプをしたりと…まぁ言ってしまえばやることがなく遊んでいた。遊ぶのは楽しいから大歓迎なのだが自分は外交官、この国に何かしらをもたらさなくてはいけないのではと日々悶々としていた。
そんな中、足音の主は外交官が考え事に集中しているあいだに外交官のいる部屋の前でピタリと止まり、ドーン!!と勢いよく部屋の扉を開けた。
「外交官!雪が積もったぞ!雪遊びしよう!」
部屋の扉を開けるやいなや、足音の主、司祭は満面の笑みで親指を立てながらそう告げてきた。
(…雪…雪遊び…雪だるま…)
唐突な誘いに外交官の頭は困惑しながらも連想ゲームのように様々なワードが浮かんでいた。
「雪だるま…!!そうか!分かったぞ!外交官としてこの国にもたらす必要があったのは雪だるまだ!雪だるまを作ろう!」
「お?おう…!」
混乱したようなきょとん顔からは一変、決意に満ち溢れた表情になった外交官に司祭は若干気を押されながらも、
「そうと決まればすぐにでもやろう!準備できたら庭集合ね!」
と意気揚々と部屋を飛び出していった。
「ん、今日も騒がしいな。きっと城の中で誰かが何かしらの、何かしらをしているんだろう」
そう独り言を漏らしながら、オリジンは外の騒がしい音を無視して、最近の自分の仕事について考えていた。外交官とはなんだろう。なぜ外交官という職についてしまったのだろう。外交官という職についているものの、いまいち何をしていいか分からずPCでゲームをしたり、帝王に教えてもらいながら将棋をしたり、みんなでトランプをしたりと…まぁ言ってしまえばやることがなく遊んでいた。遊ぶのは楽しいから大歓迎なのだが自分は外交官、この国に何かしらをもたらさなくてはいけないのではと日々悶々としていた。
そんな中、足音の主は外交官が考え事に集中しているあいだに外交官のいる部屋の前でピタリと止まり、ドーン!!と勢いよく部屋の扉を開けた。
「外交官!雪が積もったぞ!雪遊びしよう!」
部屋の扉を開けるやいなや、足音の主、司祭は満面の笑みで親指を立てながらそう告げてきた。
(…雪…雪遊び…雪だるま…)
唐突な誘いに外交官の頭は困惑しながらも連想ゲームのように様々なワードが浮かんでいた。
「雪だるま…!!そうか!分かったぞ!外交官としてこの国にもたらす必要があったのは雪だるまだ!雪だるまを作ろう!」
「お?おう…!」
混乱したようなきょとん顔からは一変、決意に満ち溢れた表情になった外交官に司祭は若干気を押されながらも、
「そうと決まればすぐにでもやろう!準備できたら庭集合ね!」
と意気揚々と部屋を飛び出していった。