黙示録
「こっちはおーけーですよー。そちらも準備出来次第どうぞ」
1人きりとなった帝王の部屋にて、司祭は端末片手にまた誰かと話しているようだった。
「…はいはい加入申請確認しましたー。承認っと、そしてマスター権利を譲渡っと、これでおっけーっすかね?」
そう話しながら帝王の部屋のデスクの上のモニターを操作する司祭。じゃあこれでおっけーってことで、と電話相手に告げると電話を切り端末ポケットへしまう。
そのまま帝王の部屋で司祭が時間を潰していると、数分で部屋に訪れる人物があった。
ガチャと扉の開く音に司祭がそちらに顔を向けると、そこには帝王の姿があった。
「おかえりなさいですー」
「ただいま、そっちはどう?少し説明することがあるけど、今後の武器育ててく手順とかね」
「いやぁ、強い武器がいっぱいあるのは分かるんすけどあんまり実感わかないっすねー」
軽い調子で会話する姿はどちらも1度消えたとは思えない光景だった。
帝王が一通り司祭に説明し終わった頃ふと思い出したと言わんばかりに帝王が司祭に告げた。
「そういえばギルドの記録の本、乳母と上皇が見つけて不思議がってたからなんか見つかりにくいところに移動させといてよ」
「あーまじか、了解です。説明面倒なことになりそうですもんね」
司祭が少し口元に笑みを浮かべる。
「「ひよ」と「帝王」の番号が同じ同一人物で、「にこるとほてぷ」と「帝王」の番号が違う別の人物なんて、違和感しかないですもんね」
へへっと悪戯が成功した子供のように笑う司祭を横目に
「人物って、同データの方が正しいでしょ」
所詮データってね、と帝王は少し諦めたような表情で笑うのだった。
「そういえば、名前はひよ司祭のままなの?」
帝王は自らの名前を変更の手続きを進めながら司祭に尋ねる。
「え、そのまんまでいこうと思ってましたけど」
司祭がそう告げた瞬間帝王は面白くなさそうか顔をする。
「へー、完全な乗っ取りにするの?俺がすごーく強くしたのに?多少思い入れはあったんだけどなー、面影なしかー」
わざとらしく言うその声色に司祭はぐぐと表情を顰める。
「そう言われると…ランクアップしてひよ教皇当たりにしときます?位が上がったので強くなりました的な…?」
腕を組み眉間にシワを寄せながら司祭がそう言うと、帝王はま、いいんじゃないと大して興味もなさそうに答えた。
「俺も名前帝王のままでいかないからね。帝王の体乗っ取って強くなりました。みたいにしとく?いや、いっそのこと帝王を殺して冥王が現れたとかでもいいかも?」
打って変わって自分の事となると嬉々として話すその姿に司祭は呆れを含んだ表情を浮かべる。
「いや普通他の国民プチパニックですよそんなん。まぁここの人達なら軽く受け入れそうな気もしますが…」
「そもそも大した理由付け必要ない気がしてきたわ」
「じゃあなんすか、さっきまでの不毛な会話」
その様にしばらく談笑したのち、司祭はじゃあと書庫の方へと書類の整理をしに向かっていった。
1人きりとなった帝王の部屋にて、司祭は端末片手にまた誰かと話しているようだった。
「…はいはい加入申請確認しましたー。承認っと、そしてマスター権利を譲渡っと、これでおっけーっすかね?」
そう話しながら帝王の部屋のデスクの上のモニターを操作する司祭。じゃあこれでおっけーってことで、と電話相手に告げると電話を切り端末ポケットへしまう。
そのまま帝王の部屋で司祭が時間を潰していると、数分で部屋に訪れる人物があった。
ガチャと扉の開く音に司祭がそちらに顔を向けると、そこには帝王の姿があった。
「おかえりなさいですー」
「ただいま、そっちはどう?少し説明することがあるけど、今後の武器育ててく手順とかね」
「いやぁ、強い武器がいっぱいあるのは分かるんすけどあんまり実感わかないっすねー」
軽い調子で会話する姿はどちらも1度消えたとは思えない光景だった。
帝王が一通り司祭に説明し終わった頃ふと思い出したと言わんばかりに帝王が司祭に告げた。
「そういえばギルドの記録の本、乳母と上皇が見つけて不思議がってたからなんか見つかりにくいところに移動させといてよ」
「あーまじか、了解です。説明面倒なことになりそうですもんね」
司祭が少し口元に笑みを浮かべる。
「「ひよ」と「帝王」の番号が同じ同一人物で、「にこるとほてぷ」と「帝王」の番号が違う別の人物なんて、違和感しかないですもんね」
へへっと悪戯が成功した子供のように笑う司祭を横目に
「人物って、同データの方が正しいでしょ」
所詮データってね、と帝王は少し諦めたような表情で笑うのだった。
「そういえば、名前はひよ司祭のままなの?」
帝王は自らの名前を変更の手続きを進めながら司祭に尋ねる。
「え、そのまんまでいこうと思ってましたけど」
司祭がそう告げた瞬間帝王は面白くなさそうか顔をする。
「へー、完全な乗っ取りにするの?俺がすごーく強くしたのに?多少思い入れはあったんだけどなー、面影なしかー」
わざとらしく言うその声色に司祭はぐぐと表情を顰める。
「そう言われると…ランクアップしてひよ教皇当たりにしときます?位が上がったので強くなりました的な…?」
腕を組み眉間にシワを寄せながら司祭がそう言うと、帝王はま、いいんじゃないと大して興味もなさそうに答えた。
「俺も名前帝王のままでいかないからね。帝王の体乗っ取って強くなりました。みたいにしとく?いや、いっそのこと帝王を殺して冥王が現れたとかでもいいかも?」
打って変わって自分の事となると嬉々として話すその姿に司祭は呆れを含んだ表情を浮かべる。
「いや普通他の国民プチパニックですよそんなん。まぁここの人達なら軽く受け入れそうな気もしますが…」
「そもそも大した理由付け必要ない気がしてきたわ」
「じゃあなんすか、さっきまでの不毛な会話」
その様にしばらく談笑したのち、司祭はじゃあと書庫の方へと書類の整理をしに向かっていった。