ある雪の日
「あ、執事長!雪が降ってますよ!」
洗濯物の籠を運びながらメイドである瑠璃色は一緒に家事をしていた執事長であるゆうすけに声をかける。
「あぁ、本当ですね。屋上にも積もっているのでしょうか 。雪かきをしなきゃですね」
2人して話しながら窓から外を覗く。庭ではほかの人たちが雪遊びをしているようだった。
「執事長!庭はみんながやってるようですし私たちは屋上の雪下ろしをしませんか?」
「そうですね。では屋上へ行きましょうか」
そう言いながら2人は屋上へと上がって行った。
「執事長ー♪」
屋上に着くやいなや、メイドは雪玉を丸め執事長の背中に投げつける。雪玉は綺麗な放物線を描き見事執事長の背中へ。
「やった!ヒット!」
喜ぶメイド、庭で遊んでいる様子を見ていて、内心雪遊びをしたいと思っていたのだろう。執事長の様子を伺いながら次の雪玉制作へと取り掛かる。
一方、背中に雪をぶつけられた執事長はというと、
「…メイド、遊びに屋上に来たわけではないですよね?」
こちらを振り向かずに普段と変わらない口調で淡々と言葉を紡ぐ姿にメイドは、あ、しまった怒らせたかなと雪玉を作る手を止める。
「躾がなっていないようですね!!」
そう言い、振り返りざまに何かを投げてきた執事。メイドは咄嗟に身をひねり飛んできたものを避ける。何を投げたのかと飛んでいったものを目で追うと…
「シルバーじゃないすか!!ガチじゃん!馬鹿でしょ!!」
雪に突き刺さったシルバーにメイドは思わず普段の口調を忘れて叫ぶ。
「当たり前だ!執事長に雪玉ぶつけるとかいい度胸だな!その根性叩き直してやる!」
「いやぁぁ!!」
屋上に響くメイドの絶叫とシルバーと雪玉のぶつかる音。人しれぬ屋上で壮絶なバトルが繰り広げられていたのは、誰も知る由もなかった。
洗濯物の籠を運びながらメイドである瑠璃色は一緒に家事をしていた執事長であるゆうすけに声をかける。
「あぁ、本当ですね。屋上にも積もっているのでしょうか 。雪かきをしなきゃですね」
2人して話しながら窓から外を覗く。庭ではほかの人たちが雪遊びをしているようだった。
「執事長!庭はみんながやってるようですし私たちは屋上の雪下ろしをしませんか?」
「そうですね。では屋上へ行きましょうか」
そう言いながら2人は屋上へと上がって行った。
「執事長ー♪」
屋上に着くやいなや、メイドは雪玉を丸め執事長の背中に投げつける。雪玉は綺麗な放物線を描き見事執事長の背中へ。
「やった!ヒット!」
喜ぶメイド、庭で遊んでいる様子を見ていて、内心雪遊びをしたいと思っていたのだろう。執事長の様子を伺いながら次の雪玉制作へと取り掛かる。
一方、背中に雪をぶつけられた執事長はというと、
「…メイド、遊びに屋上に来たわけではないですよね?」
こちらを振り向かずに普段と変わらない口調で淡々と言葉を紡ぐ姿にメイドは、あ、しまった怒らせたかなと雪玉を作る手を止める。
「躾がなっていないようですね!!」
そう言い、振り返りざまに何かを投げてきた執事。メイドは咄嗟に身をひねり飛んできたものを避ける。何を投げたのかと飛んでいったものを目で追うと…
「シルバーじゃないすか!!ガチじゃん!馬鹿でしょ!!」
雪に突き刺さったシルバーにメイドは思わず普段の口調を忘れて叫ぶ。
「当たり前だ!執事長に雪玉ぶつけるとかいい度胸だな!その根性叩き直してやる!」
「いやぁぁ!!」
屋上に響くメイドの絶叫とシルバーと雪玉のぶつかる音。人しれぬ屋上で壮絶なバトルが繰り広げられていたのは、誰も知る由もなかった。