「…ん？…ここは？」

朝目覚めると、ユウはオンボロ寮談話室のソファにいた。

「なんでこんなとこに？」

昨日の夜は確か寝つけなくて散歩をしていたら不良達に絡まれて… ツノ太郎(仮)に助けてもらった
その後………

「うーん、思い出せない… もしかして、全部夢…だったのかな？」

ユウは夢なのかと思っていたが、その頃校内の不良達の間では、
『オンボロ寮の監督生に喧嘩を売ると、マレウス•ドラコニアが飛んできて酷い目に遭わされる』
そんな噂が飛び交っていた。

その日から数週間、ユウに絡んでくる不良はいなかった。


「ユウに喧嘩を売るのは、僕に喧嘩を売るのと同じことだとよく覚えておくといい」