気付かれないのも困りもの
監督生の名前
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「次はこっちのドレスを着てみてちょうだい」
フェアリー•ガラ王冠奪還メンバー全員分の衣装が決定した後、 ユウはヴィルとクルーウェルに再度呼び呼び出されていた
というのも、普段男装しているユウが本当は女であるということをヴィルとクルーウェルは見抜いていたようで、決定した男性物の衣装とは別にドレスも着てみてほしいというのだ
「どうですか?」
「うーん、ちょっとイメージと違うわね…」
「次はこっちを着てみろユウ」
もう何度もこのやり取りを繰り返している
昼間に加え、何度も衣装を脱いだり着たりしているので流石に疲れていたが、何よりも完璧主義のヴィルによりバッチリメイクされているのがむず痒く、鏡に映る美しい女性は自分じゃないようで落ち着かない
「…どうですか?」
「グッドガール!今までの中で1番イメージに合っている」
「そうね、まだ改善の余地はあるけど、今までの中では一番ね」
「もうすぐ追加のドレスが来るから、そのまま少しステイだ」
二人からやっと好意的な反応が出たので少しホッとしたのだが、まだ追加でドレスが来るのか…とユウが内心うんざりしていると、扉がノックされた
「失礼しまーす!」
「頼まれた箱を持ってきました…!」
(げ…!?)
そこには、クラスメイトのエースとデュースが何やら箱を抱えて立っていた
(こんな姿を見られたら、きっと後でからかわれちゃうよ…!)
恐る恐る彼らの方を見ると、二人共放心状態でこちらを見ていた
「ち…超絶美人がいる…!」
「……綺麗だ………!」
どうやらヴィルのメイクのお陰で二人共、見惚れてる相手がユウとは気付いていないようだ
「え、その美女誰…?」
「シェーンハイト先輩の知り合いですか?」
「…そうよ!アタシのモデル仲間!」
二人がユウだと気付かないのをいいことに、ヴィルが機転を効かせて女とバレないように庇ってくれる
そしてクルーウェルが
「仔犬ども、無駄話はいい とっととその箱をこちらに渡せ!」
と、話を逸らした
「あ、やべ!どーぞ!」
「どうぞ」
エースとデュースが持っていた箱をクルーウェルとヴィルに渡す
「ありがとう、おりこうだな? では、用が終わったならハウスだ」
「え…えぇ…!?」
「ちょっと待ってくださ…」
「アタシ達は忙しいの、とっとと出てってちょうだい」
納得のいってない二人をヴィルが無理やり閉め出した
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