星送りの準備を進めていたある日、ユウはジェイドと共に合同授業を受ける機会があった

良い機会なので、気になっていたことを聞いてみる
『アズールとフロイドの願いを叶えられますように』
ジェイドはそう願いを込めていたけれど

「アズール先輩とフロイド先輩のお願いを叶えてあげたい！…ていうのがジェイド先輩の願いなのはわかります。お二人の願いを叶えようとする過程で何か面白いことが起きそうですし
でも、本当にそれで良かったんですか？他にお願い事は無かったんですか？」

「他の願い事…ですか？」
キョトンとした様子でジェイドが尋ねてくる

「そうです！ジェイド先輩の願いは素敵ですが、それだとジェイド先輩がお二人の願いを叶える側になっちゃうので、ジェイド先輩自身が叶えられる側になるような願いは他に無いのかなぁと…」
「僕自身が叶えられる側になるような願いですか…ふむ… 実は1つだけ…、ユウさんにしか叶えられないことがありました 聞きたいですか？」

そう言ってジェイドはいたずらっ子のように笑う
あの笑い方は何か企んでる時の笑い方だ

「私にしか叶えられない願い？ なんですか？ 本当に私に叶えられることですか？」
「ええ、そうですね、あなたの返答次第ですが

そう言ってジェイドはユウに耳打ちしてくる



「僕と、付き合ってもらえませんか？」