逢瀬バレンタイン!
監督生の名前
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−心ときめく季節…バレンタイン−
ユウは朝から、友達や、お世話になっている先輩達に、チョコレートを配っていた。
夕方になり、残るチョコレートはあと1つ
想い人、マレウス•ドラコニアへの物だけだ。
マレウスは神出鬼没、今日中に会えるのかどうかがわからない。(尤も、ユウが何かを迷ったり悩んでいる時には緑色の光と共に現れて、悩みを聞き助言をくれるのだが)
「会いたいな…」
ユウがぽつりと呟く
すると、どこからともなく緑色の光がユウの周りに現れた。
「ツノ太郎!」
「誰に会いたいんだ?ユウ」
光と共に現れた、不機嫌そうな様子のマレウスが尋ねる。
「ツノ太郎に会いたかったんだよ!」
「僕に?」
「そうだよ!今日中に会えて良かった!はいこれ、ツノ太郎のチョコレート!
元いた世界の私の国では、バレンタインデーに、日頃お世話になってる人や友達……あと、…好きな人…に、チョコレートを渡す習慣があるんだよ」
「それでお前の周りの奴らはお前にチョコレートを貰っていたのか
…僕だけ貰えないのかと思った」
どうやら現れた時に不機嫌そうだったのは、自分だけチョコレートを貰えていなかったかららしい。
チョコレートを受け取ったマレウスは
「ところで…」
と真剣な顔で向き直る。
「好きな人にもチョコレートを渡す習慣があると言ったな?ユウがチョコレートを渡した中に好きな人とやらはいるのか?
いや、やっぱり言わなくていい
そいつにうっかり何をしてしまうかわからんからな…」
最後の方は小声でユウには聞きこえなかった。
「えーっと…」
言おうかどうしようか迷った…が、
「私が好きなのは、マレウス•ドラコニア、貴方だよ」
ユウは意を決して告白した。
「僕…?」
マレウスは再び目を見開く。
「あ、ごめん迷惑だよね、忘れて!」
意を決したはずなのに、途端に恥ずかしくなる。
何よりも、いつも親身になって相談にのってくれるマレウスとの関係は壊したくなかった。
ユウは思わずその場から走り去ろうとした…が、マレウスに腕を掴まれた。
…そのままマレウスに抱き寄せられる。
「迷惑な訳が無いだろう…僕もユウが好きだからな」
「え?」
「聞こえなかったなら何度でも言ってやろう
僕もユウが好きだ」
二人の関係は壊れた。
代わりに、二人はこの後恋人という新しい関係になったのだった…
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