運命の歯車

〝闇〟が美琴にバリアーをはり

姿を消したのと丁度同じ頃

とある空間に集まる無数の影があった

「・・・様、ようやく〝希望の光〟を見つけました」

「ついに見つけたか で、どういった〝もの〟だ?」

「はい、天守 美琴と言う〝人間〟です」

「その情報は正しいのであろうな?」

「勿論で御座います。 〝接触〟に成功しております」

「ふむ・・・ 〝人間〟とは珍しい・・・」

「もっと珍しい情報が御座います」

「なんだ?」

「おそらく〝翔〟様だと思われますが〝交流〟しております」

「ほほう・・・それは面白い 余も興味を持ったぞ」

「どうなさるおつもりで・・・?」

「〝召還〟する前に〝余興〟を楽しんでも良かろう」

「なるほど、それは良いですな。」

「しかし〝人間〟とはいえ、〝希望の光〟だからな」

「左様で御座います」

「あまり無理をして、〝召還〟に影響を出さぬようにしろ」

「心得ております」

「ふふふ・・・ 〝あいつ〟がどう出るか、見ものだな」

「まったくで御座いますな」

そうして影達は音も無く散っていった
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