フォリーシスカルライナー

次の日を迎え、

二人は再び長老の家へと向かった。

長老は二人を前にすると、

静かに頷き、語り始める。

「まずは、最初に必ず唱える必要がある

コリースの呪文じゃ」

長老は、ゆっくりと言葉を区切った。

「『アブレグム・ラージ・コリース・レザ』と唱えるのじゃ」

「これは、神に魔法使用の許可を請うための言葉じゃ」

「そして次に、攻撃呪文じゃな」

「『ルラ・レイグ・~』
と唱える」

「~の部分には属性を入れる。

たとえば、ファグならば『バム』(火)じゃ」

「複数を対象とする場合、

『ルラ』は『テラズ』へと変わる」

長老は一息つき、さらに続けた。

「次に、武器に力を宿す呪文じゃ」

「『イグラ・ルテ・タリア・~』と唱える」

「名の通り、武器を装備していなければ

使うことはできん」

「最後に、回復呪文じゃ」

「『イグラ・ジャルム・~』
じゃな」

「複数を回復する場合、

ジャルムの後は『イーラ』になる」

長老は、二人を見渡した。

「コリースの説明は、以上じゃ」

そう言ってから、話題を切り替える。

「これより、武器や防具の説明に入る」

「まずは、自分に合った装備についてじゃ」

長老は、順に指を向けた。

「トリーク。

お前の武器はダリア(剣)」

「エルナ。

お前はリブ(杖)じゃな」

「防具についてじゃが」

「トリークは、

ナージャ(鎧)、ルブデ(兜)、ウズル(盾)」

「エルナは、

ルル(ローブ)、アニャ(髪飾り)、ウズルとなる」

「それ以外の装備は、今のお前たちには使えん」

「残りは、実践の中で覚えるがよい」

長老は少し間を置き、最後の話に入った。

「最後に、アイテムについてじゃ」

「アイテムには、傷を癒すものなど、

様々な種類がある」

「多くは道具屋で売っておるが、

デクサルザが所持している場合もある」

「その場合、戦闘が終われば回収できる」

「その中の一つに、

烈加石というものがある」

「これは、武器や防具を強化する石じゃ」

「デクサルザしか落とさず、

しかも貴重な品じゃ」

「決して、無くすでないぞ」

説明を終えると、

長老はゆっくりと立ち上がった。

「話はこれまでじゃ」

「残りの時間は、それぞれの準備に当てるがよい」

「アイテムを買うのも必要じゃろう。

これを持っていけ」

そう言って、二人に千デンを手渡した。

「「はい。色々とありがとうございました」」

二人は深く頭を下げ、長老の家を後にする。

武器の手入れ。旅の支度。

いよいよ、

村を出る日が近づいていた。
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