フォリーシスカルライナー

「お前、ミル、いい奴。俺、リムド」

「あたいはランドリアンヌ。 ラディって呼んでよ」

エ ルナとトリークは、 構えていた武器を下ろし、

少しだけ安堵の表情を浮かべた。

「私はエルナだよ。びっくりさせてごめんね」

「俺はトリークだ」

「エルナ、トリーク、ラディ……仲間」

その時だった。

上空で、風を裂くような羽音が響いた。

その音に驚いたリムドは、 反射的にフードを被り、

草むらへ隠れようとする。

「大丈夫。怖くないよ」

ラディは、リムドを庇うように一歩前に出た。

ミルを抱いたまま、空を見上げる。

次の瞬間。

木々の隙間を割るように、ザッカが降りてきた。

大きな翼が風を巻き起こし、森の枝葉が一斉に揺れる。

ザッカが地面に降り立ち、

遅れて落ちた風が森を揺らした。

アルファッドはザッカから降りると、

周囲を一瞥し、短く問う。

「待たせた――無事か?」

その視線が、 ラディの背後へと止まる。

「……ストリン族か?」

その一言で、 リムドの体が強ばる。

「ひっ!」

「大丈夫、この人も仲間だよ」

ラディは振り返り、 小さく頷いてみせた。

「…デカイ、怖い、仲間、大丈夫」

「…」 アルファッドは小さく頭をかいた

「この人はアルファッドだよ。

あっちのデクサルザはザッカ」

ラディがリムドに視線を合わせて紹介した

「そうそう、リムド 道って分かる?」

ラディが思い出した様に聞いた

「分かる…でも」 そこでラディをしばらく見つめ

「…信じる、村、案内する、こっち」

リムドは先導する様に歩き始めた 4人は、

その小さな背中を見失わないよう、慎重に歩いた。

やがて、木々の隙間の向こうに、

小さな集落のようなものが見えてきた。

「あれ……俺、村、ダームンド…帰った」

リムドが、小さく呟いた。

その声には、ほっとしたような響きが混じっていた。

「村、入る、止まる」


入口に差し掛かったところで、

リムドは振り返り、小さく手を上げた。
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