フォリーシスカルライナー

「この通り『相棒』となりえたデクサルザは

我らと意思が疎通となる

そこに目をつけ、

デクサルザを研究する事にしたのだ

しかし、強制はしていない

我らは彼等の意識も共有するのだ」

王の話はそれで終わったのだが

二人は「は、はぁ」と

何とも気の抜けた様な返事しか出来なかった

「取り敢えずそなた達はこの国の滞在許可を与える

出来る事なら城にとどまり

見張りをつけたい所ではあるが

いかんせん他種族の国民だ

この国で一番の宿屋

『エンベール亭』に宿泊出来るよう

手回しをしておこう

自由とまではいかないかも知れないが

楽しんでくれ」

そうして二人は王との謁見を終え

城を後にする事にした
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