同姓同名

駅から近いホテルと言うこともあり

4人は明日の朝1番で網走に行く事にした

次の日を迎え、4人は計画通に

朝1番9時発、JR特急に乗り込んだ

昼頃に網走に到着した4人は

昼食をとる事にした

思い思いにメニューから好きな物を注文し

空腹を満たした4人は

網走駅前からバスに乗り

10分程の所にある博物館網走監獄へと向かった

高校730円と言うことで

まだ大学生になってない4人は

その値段を払い、見学をした

見学した後、監獄とは反対方向にある

砕氷船に乗れる港を目指した

そのまま4人は砕氷船オーロラ号に乗り込み

流氷見物へと繰り出した

しかし、3月と言う事もあってか

氷が殆ど溶け

それほど凄いとも思えずに終わってしまった

唯一4人が思ったことは

外の風が冷たくて寒いということだけだった

もっとも外にいたのはわずか数分で

後は船内で流氷を見ていたのだが・・・

驚いた事と言えば

自分たち以外の見物客の多くが

中国系の人達ばかりだと言う点だった

無事に、港へと戻った4人は

港内にある喫茶店へと入り

暖かいものを頼んで

冷えた体を暖める事にした

「流氷も見たし、そろそろ札幌に向かうか?」

「そうだね~、こっちの方で出来る事は殆どしたし」

そんな事を話していると

突然館内放送が流れ始めた

『~~からお越しの荒井 航様 落し物が届いておりますので

至急案内カウンターまでお越しください 繰り返しますー』

「?! ちょっとこれ航のことじゃない?」

放送をさえぎる様に飛鳥が喋り始めた

「俺落し物は無いと思うんだけどな~」

「でも、もしかしてってこともあるし行ってみようよ」

こうして話はまとまり

最後まで放送を聞かずに案内カウンターに向う事にした
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