同姓同名

体を温めた4人はバスに乗り、稚内駅へと向かう。

「これから旭川に向かうのね!」

「ああ、動物園楽しみだな」

4人は期待を胸に、JR特急スーパー宗谷10号に乗る

そして列車は一路旭川を目指す。

1度通った道とは言え、やはり、外へ目がいく

外に積もっている雪が、太陽を浴びてきらきら光る。

そんな様子に気を取られている内に、JRは旭川に到着した。

4人は旭川駅に降りった。

色々調べた結果、バスか、汽車で行ける事が分かった。

汽車で降りる駅からは、遠いらしい

その為バスに乗り、旭山動物園に向かう事にした。

30分後、旭山動物園に到着した。

「いよいよだな」

「うん、そうだね!」

「何処を、見て回るんだ?」

「とりあえず、一通り見ようよ!」

「そうだな、滅多に来れないんだし。」

話し合いの結果に基づき、動物園内を一通り見ることにした。

まずはチケットを買い、中に入る。

「うわ~ 結構広いね~」

「なんか、凄い坂が一杯だな」

「この『ととりの村』って言うのが最初だな」

「でも、入れないよ?」

「雪山で塞がれてるねー」

「冬はやってないんだ」

「次はなんだ?」

「ペンギン館だ! 私超楽しみ!」

「パンフレットの写真だけでも凄かったよな」

「早く入ってみようよ!」

次に4人はペンギン館の中へと入っていった。

しばらく、薄暗い空間が続いた。

そして、目の前に、青い光が見えた。

4人はその中へと足を踏み込んだ。

その瞬間、4人は言葉を失った

ただ、呆然と天井を見上げる

そのうち、口から自然に言葉が発せられた

「うっわ~~~~~~~」

「凄い、何これ・・・・」

「ペンギンが泳いでる」

「空を飛んでるみたい・・・・」

そこは、水中トンネルの中だった。

人が通れる巨大で透明な筒状の通路

その外に水が張ってあり、その水中をペンギンが泳ぐ

4人はしばらくその光景に見入った。

「これが・・・日本一とまで言われた所以か・・・」

「本当に凄いね」

「パンフレットに書いてある、行動展示ってこれのことなのか」

「向こうにも何かあるみたいだね」

ようやく4人は水中トンネルを後にした。

次の部屋には、ペンギンの習性などが書かれていた。

「へ~ ペンギンは鳥なんだね」

「あの泳ぎ方は本当に鳥みたいだったな」

「外に出てる姿からは、想像できないね」

「それを見せる為の水中トンネルと言うことか」

ペンギン館を後にした4人は次の猛獣館へと向かう

猛獣館に入ると直ぐ、熊とライオンの手形を石工で固めた物があった。

4人はそれに自分の手を当ててみる。

「やっぱりこうやって見ると、でかいな」

「こんなのでやられたら一発だな」

「ちょっと! そんな怖い事言わないでよ~」

「飛鳥って結構怖がりだね」

そんな事を話しつつ、2人は猛獣館内をぐるっと見て回った。

最後に豹が、目の上に見えるオリの前に着いた。

「すっげ~ お腹が見えるぞ」

「おしっことかしてこないかなあ?」

「それはあるかもな、気をつけよう」

「届きそうな位置にいるね~」

そして4人は、次の施設に向かう事にした
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