同姓同名

JRを降り、駅員に宗谷岬への行き方を聞いた。

話によると、バスに乗って行くらしい。

「おい、50分で着くみたいだぞ 行ってみるか」

「そうだね、ちょっと疲れたけど、頑張ってみよう!」

JR稚内駅前バスターミナルから宗谷バス大岬行きに乗る。

そこから50分ほどの所にある、宗谷岬の停留所で下車した。

「着いたな! ここからは歩いていくぞ。」

宗谷岬は、バス停を降りて程近い所にあった。

「ここが宗谷岬か やっと着いたな。」

「ここが日本最北端の地だね!」

4人が宗谷岬に着いた時には、すっかり日が傾いていた。

「綺麗な夕日だね~」

「ああ、ここまで着て良かったな。」

4人はしばらく、日が沈む様子を眺めていた。

日が沈んでしまった後、4人は近くにホテルがあること聞いた。

ペンションがある事を知り、そこに宿を取った。

部屋に荷物を置き、航と学の部屋に集まる。

「いや~なんか、北海道に着いたって感じだな」

「うんうん、外は雪積もってるもんね」

「雪触って見たいけど、やっぱり外は寒いよね~」

「明日、触ってみようよ! 寒いの我慢して」

「地元の人は、全然寒くなさそうだったよね~」

「やっぱり馴れてるのかな?」

「何年もこの土地に住んでるからな」

「何はともあれ、今日はもう休むか」

「そうだな お休み」

そして次の日を迎えた。

1夜明け、外の様子は一変していた。

夜のうちに雪が降ったのか、さらに雪が増えていた

「うわっ また降ったんだ」

「本当だ! 昨日より増えてるよ」

「全然気がつかなかったね」

「雪って静かに降るんだな」

「じゃあ、行きますか?」

誰かのその1言がきっかけで4人は外に出た。

「うう~ やっぱ寒いね~」

「我慢だ我慢! おっしゃ行くぞ!」

4人は雪山に向かい走り、思いっきりダイブした。

「うわ~~~~! 冷て~~~~~!!」

4人はあまりの冷たさに、急いで雪を払った。

払い終わったと同時に誰からとも無く、雪合戦が始まった。

「うわ! 何すんだよ! 折角払ったのに!!」

「きゃあ、冷たい! やめてよ~」

「雪だるまも作ろうぜ!」

学のその1言がきっかけで、雪合戦を休戦した。

そして、雪だるまを作る

「結構大きいのが作れたな。」

「もうやめようよ。」

4人は一旦部屋に戻り、着替えて、荷物をまとめた。

「体が、温まったら、ここを出発しよう。」

「今度は、何処に行くの?」

「紋別の方に行きたいけど、どうやら電車もバスも無いらしい」

「じゃあどうするの?」

「一旦旭川に行って、そこから網走に行こう。」

「じゃあ、旭山動物園に行くんだね」

「ああ、楽しみだな」

こうして、4人はしばらくを温まり、

体を休める事にした。
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