同姓同名

ここに、荒井 航(あらい わたる)と言う人物がいた。

彼は沖縄に住む、18歳の高校生だ。

彼は、ある日何気なくパソコンで自分の名前を検索する事にした。

このパソコンが復旧する世の中、1度は考えることだろう。

すると、航の住んでいる沖縄から遠く離れた北海道に、航と同じ名前

いわゆる同姓同名の人物がいる事が分かった。

次の日航は、北海道に自分の同姓同名の人物がいることを

友達の甲関 学(こうせき まなぶ)と、

学の彼女広瀬 美津代(ひろせ みつよ)、

航の彼女の八島 飛鳥(やじま あすか)に話した。

「おい、俺と同じ名前のやつが、北海道にいるぞ。」

「マジで!? 北海道か~。すっげー遠いな。」

「ねえねえ、卒業旅行さあ、北海道にしようよ!」

「あっ!良いね!でさ~、航と同じ名前の人探そうよ!!」

と言うように、3人はすぐさま興味を持ち、

高校の卒業旅行に、航と同姓同名の人物を探す事を決意した。

しかし、彼らは、飛行機に乗るのは初めてではないが、

北海道までは行った事が無かった。

彼らはまず、親に承諾を得る事にした。

「なあなあ、親父!お袋!卒業旅行、北海道行くことになったんだ。良いだろ?」

「卒業旅行なら良いだろう。ただし、くれぐれも気を付けろよ!」

「分かってるよ。」

出発は、卒業式の次の日、3月2日からと決め、空港のチケットを取りに行った。

北海道の札幌までの直行便もあるのだが、4人は成田空港から北に行ったことはない。

なのでまず、成田空港で降り、東京で1泊してから北海道に行く事になった。

初めての北海道、4人は興奮と緊張から、寝付けない日々が続いた。

「どきどきすんな~。」

「そうだね~、どんな所なんだろ。」

「ああ、本当に楽しみだな!」

そして、ついに卒業旅行に行く日となった。

飛行機は東京、成田空港を目指す
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