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1話目 紫陽花と渡り鳥
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それから、何回か交換日記のやり取りを繰り返した。リラックスしてきた可不可は、次第に自分について話してくれるようになってくれた。
「特に変わり映えの無い毎日だけど、病院食はおいしいよ。管理栄養士さんが頑張って献立を作っているのかな。それが毎日の楽しみになっているんだ」
食事の話をする時、可不可は生き生きとしていた。身体の弱そうな子だと思っていたから、病院の中で美味しい御飯を食べて楽しんでいることに、ほっとした。同時に、病院食は未知の世界だったから、わくわくして聞いていたな。
「病院食ってさ、意外とバリエーションが豊富なんだよ。僕、入院する前は味が殆ど無いぐらいに薄くてどれもまずいものばかりだと思っていたんだけど、そうでもなかった。確かに味は濃くないけどさ、素朴な味がして僕好みの味だった。食べやすかったよ。たまに、味が濃すぎると舌が痛くなる時ってあるんだけど、全然そんなことなかった。鯖の味噌煮は口に入れるとほろほろ崩れて、旨味が舌に染みこんでくる感じだった。あれを白飯と一緒に食べると、かなり進むね。
・・・・・・デザートで一番好きなのは、あじさいゼリーだよ。梅雨の時期に、管理栄養士さんが季節の変化を感じられるようにって作ってくれるんだ。ミルクゼリーの上に、アメジストみたいにキラキラ光るゼリーが載っててさ。もちろん美味しかったよ。毎日、デザートが出てくれたらなあ」
たまに飯テロされるのは悔しかったけど。素直に羨ましくて、ネットでレシピを探して作ったっけ。たしか、たまたま雪にぃが家に遊びに来ていて、パソコンでレシピを見ていたら「一緒に作らないか?」って聞いてくれたんだよね。もちろん、後からお兄ちゃんも参戦して作ってた。ここに可不可もいてくれたら、もっと楽しいんだろうなあって思った。あの時は、きっとすぐに退院して短い間でもいいから一緒に遊びたいなあって思ってた。
そして、カセットテープを交換する度に、私はなんだか寂しくなってきた。可不可は、全く私の名前を呼んでくれない。もちろん、お兄ちゃんのことも。きっと、一線を引いているんだろう。まだ友達になりきれない何かが、私たちを邪魔している。それはただの遠慮だろうか。それとも、まだ何か私たちと関わりにくい理由があるのだろうか。そんな疑問を抱えながら、それでも可不可と仲良くなりたくて、私は可不可と交換日記を続けていた。
「特に変わり映えの無い毎日だけど、病院食はおいしいよ。管理栄養士さんが頑張って献立を作っているのかな。それが毎日の楽しみになっているんだ」
食事の話をする時、可不可は生き生きとしていた。身体の弱そうな子だと思っていたから、病院の中で美味しい御飯を食べて楽しんでいることに、ほっとした。同時に、病院食は未知の世界だったから、わくわくして聞いていたな。
「病院食ってさ、意外とバリエーションが豊富なんだよ。僕、入院する前は味が殆ど無いぐらいに薄くてどれもまずいものばかりだと思っていたんだけど、そうでもなかった。確かに味は濃くないけどさ、素朴な味がして僕好みの味だった。食べやすかったよ。たまに、味が濃すぎると舌が痛くなる時ってあるんだけど、全然そんなことなかった。鯖の味噌煮は口に入れるとほろほろ崩れて、旨味が舌に染みこんでくる感じだった。あれを白飯と一緒に食べると、かなり進むね。
・・・・・・デザートで一番好きなのは、あじさいゼリーだよ。梅雨の時期に、管理栄養士さんが季節の変化を感じられるようにって作ってくれるんだ。ミルクゼリーの上に、アメジストみたいにキラキラ光るゼリーが載っててさ。もちろん美味しかったよ。毎日、デザートが出てくれたらなあ」
たまに飯テロされるのは悔しかったけど。素直に羨ましくて、ネットでレシピを探して作ったっけ。たしか、たまたま雪にぃが家に遊びに来ていて、パソコンでレシピを見ていたら「一緒に作らないか?」って聞いてくれたんだよね。もちろん、後からお兄ちゃんも参戦して作ってた。ここに可不可もいてくれたら、もっと楽しいんだろうなあって思った。あの時は、きっとすぐに退院して短い間でもいいから一緒に遊びたいなあって思ってた。
そして、カセットテープを交換する度に、私はなんだか寂しくなってきた。可不可は、全く私の名前を呼んでくれない。もちろん、お兄ちゃんのことも。きっと、一線を引いているんだろう。まだ友達になりきれない何かが、私たちを邪魔している。それはただの遠慮だろうか。それとも、まだ何か私たちと関わりにくい理由があるのだろうか。そんな疑問を抱えながら、それでも可不可と仲良くなりたくて、私は可不可と交換日記を続けていた。