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1話目 紫陽花と渡り鳥
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「病院で釣りができるんだ! すごい!」
「ねえねえ、なにが釣れるの?」
同年代の子と話すのは久しぶりで、お兄ちゃんと私は大喜びで話しかけた。最初は塩対応だったけど、そんなの気にしなかった。ただ、私たちは可不可と仲良くなりたかっただけだった。
「うるさいなあ。こっち来ないでよ」
今思えば、かなり強引だったかもしれない。でも、結果的に仲良くなれたんだから良しとしよう。
可不可が釣り糸を垂らしている横で、私たちは勝手に身の上話を始めた。
「あのね、カメラマンのお父さんに着いていって世界中を旅しているんだ。でもね、JPNの奥地に行って、お父さんが足を怪我しちゃったんだ」
気を引くように、お兄ちゃんが大きなジェスチャーで説明をする。大げさに足をさすってみせた。
「それでお父さんが入院したから、お見舞いに来ているの」
私も負けじと可不可の気を引くように元気に声をかける。可不可は反応せずに、じっと釣り糸を垂らした水面を見つめていた。
「でも、お父さんには悪いけどちょっとホッとしているんだ。JPNに長くいられるから」
お兄ちゃんは申し訳なさそうにほっぺたをかきながら、ニコニコしている。
「世界中を飛び回るのは良いんだけど、なんだか腰を落ち着かせたくて。やっぱり地元は落ち着くよね」
私はお兄ちゃんと顔を見つめ合って、ニカッと笑った。可不可は置物のように無反応だ。それでも良い。久しぶりに同年代の友人になれそうな子を見つけたんだ。時間をかけて、仲良くなっていこう。期限は、お父さんの怪我が治るまで。
私たちは可不可の釣りが終わるまで見守った。そして、病院から家に帰ると、自室で作戦会議を始めた。
「すぐには仲良くなれそうにないな。でも時間をかければ友達になれそう」
お兄ちゃんの言葉に、私は頷いた。
「たくさんお話しすれば、きっと仲良くなれるよね!」
「あの子、釣りが好きみたいだから釣りのお話をたくさんしようか」
「また会えるかな。楽しみだね!」
その次の日から、私たちは可不可にべったりとくっついて釣りを楽しむようになった。
続く
「ねえねえ、なにが釣れるの?」
同年代の子と話すのは久しぶりで、お兄ちゃんと私は大喜びで話しかけた。最初は塩対応だったけど、そんなの気にしなかった。ただ、私たちは可不可と仲良くなりたかっただけだった。
「うるさいなあ。こっち来ないでよ」
今思えば、かなり強引だったかもしれない。でも、結果的に仲良くなれたんだから良しとしよう。
可不可が釣り糸を垂らしている横で、私たちは勝手に身の上話を始めた。
「あのね、カメラマンのお父さんに着いていって世界中を旅しているんだ。でもね、JPNの奥地に行って、お父さんが足を怪我しちゃったんだ」
気を引くように、お兄ちゃんが大きなジェスチャーで説明をする。大げさに足をさすってみせた。
「それでお父さんが入院したから、お見舞いに来ているの」
私も負けじと可不可の気を引くように元気に声をかける。可不可は反応せずに、じっと釣り糸を垂らした水面を見つめていた。
「でも、お父さんには悪いけどちょっとホッとしているんだ。JPNに長くいられるから」
お兄ちゃんは申し訳なさそうにほっぺたをかきながら、ニコニコしている。
「世界中を飛び回るのは良いんだけど、なんだか腰を落ち着かせたくて。やっぱり地元は落ち着くよね」
私はお兄ちゃんと顔を見つめ合って、ニカッと笑った。可不可は置物のように無反応だ。それでも良い。久しぶりに同年代の友人になれそうな子を見つけたんだ。時間をかけて、仲良くなっていこう。期限は、お父さんの怪我が治るまで。
私たちは可不可の釣りが終わるまで見守った。そして、病院から家に帰ると、自室で作戦会議を始めた。
「すぐには仲良くなれそうにないな。でも時間をかければ友達になれそう」
お兄ちゃんの言葉に、私は頷いた。
「たくさんお話しすれば、きっと仲良くなれるよね!」
「あの子、釣りが好きみたいだから釣りのお話をたくさんしようか」
「また会えるかな。楽しみだね!」
その次の日から、私たちは可不可にべったりとくっついて釣りを楽しむようになった。
続く