君と愛でる桜【完結】
主任の名前を設定する
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「麗らかな春の日和だ。こんな日には、優雅に桜でも見に行きたいものだね」
「そうですね」
窓辺から覗くHAMAの空は青く澄んでいた。目をこらせば、桜の花びらが空を舞う姿を見られるかもしれない。
主任は窓を開けた。春の新鮮な風が部屋にふわり。2人の頬を撫でる風は温かかった。
「そうだ、このままデートに行ってしまおうか」
軽く口を遊ばせた彼の言葉に、主任は動じることも無く。
「良いですよ」
主任がさらりと返すと、彼は面白そうに身をよじらせた。
「へえ。珍しく素直だね」
「潜さんとは、2人きりでちゃんとお話したかったんですよ。仕事のこととか」
主任は胃を痛めた生行を思い浮かべた。いい加減、会議に参加させるようにしないと、活動に支障が出てしまう。
「ひどいなあ。デートじゃなくて面談じゃないか」
本当に心から悲しんでいるのだろうか。言葉の端に笑いが滲んでいるのがバレていますよ、と心の中で主任は呟いた。
「もちろん、仕事以外のこともお話ししたいです。最近、忙しくてあまり話せていなかったので」
「嬉しいね。早速行こうとしようか」
潜は少年のような笑顔を浮かべた。
主任は密かに動揺した。色欲に耽溺する彼が不意に見せる純情さに、主任は時に戸惑うことがあった。
「あっ、待ってください。夕班の会議がありました。それに参加してから行きましょう」
「嫌だなあ。今すぐにでも行きたいのに」
主任は人差し指を立てた。
「会議はおそらく夕方頃に終わります。夕焼けを背に立つ桜はきっと素敵ですよ」
潜は目を閉じた。夕暮れ時の桜を想像しているのだろうか。数秒後に、穏やかな笑みを浮かべて答えを返した。
「良いね。楽しみにしてるよ」
「じゃあ、一緒に会議に行きましょう」
その後、潜と一緒に会議に参加した。潜を見た千弥は驚いた。
「くぐりぬが参加するなんて珍しい!」
千弥が首を傾けると、髪がさらりと揺れた。頭頂部から毛先にかけてピンク色が黒色に変わりゆく髪は、さながら夕暮れ時を想起させる。
「潜、今日は来てくれてありがとう。」
來人が微笑むと、興味なさそうに潜は溜息をついた。……二人はいつになったら仲良くなるのだろうか。
主任が不安に思っていると、潜が声を掛けてきた。
「どうしたんだい、チィツァ。この後、良いことがあるのに浮かない顔だね」
「良いことってなあに? 主任ぴ」
「秘密だよ。ね、チィツァ」
潜が意味深に主任の肩を叩く。妙な雰囲気に勘付いた太緒が、心配そうな顔をした。
「主任、困ったことがあったら言ってくださいね」
「大丈夫だよ。さあ会議を始めよう」
主任は咳払いをしてホワイトボードに今日の議題を書き出した。
「そうですね」
窓辺から覗くHAMAの空は青く澄んでいた。目をこらせば、桜の花びらが空を舞う姿を見られるかもしれない。
主任は窓を開けた。春の新鮮な風が部屋にふわり。2人の頬を撫でる風は温かかった。
「そうだ、このままデートに行ってしまおうか」
軽く口を遊ばせた彼の言葉に、主任は動じることも無く。
「良いですよ」
主任がさらりと返すと、彼は面白そうに身をよじらせた。
「へえ。珍しく素直だね」
「潜さんとは、2人きりでちゃんとお話したかったんですよ。仕事のこととか」
主任は胃を痛めた生行を思い浮かべた。いい加減、会議に参加させるようにしないと、活動に支障が出てしまう。
「ひどいなあ。デートじゃなくて面談じゃないか」
本当に心から悲しんでいるのだろうか。言葉の端に笑いが滲んでいるのがバレていますよ、と心の中で主任は呟いた。
「もちろん、仕事以外のこともお話ししたいです。最近、忙しくてあまり話せていなかったので」
「嬉しいね。早速行こうとしようか」
潜は少年のような笑顔を浮かべた。
主任は密かに動揺した。色欲に耽溺する彼が不意に見せる純情さに、主任は時に戸惑うことがあった。
「あっ、待ってください。夕班の会議がありました。それに参加してから行きましょう」
「嫌だなあ。今すぐにでも行きたいのに」
主任は人差し指を立てた。
「会議はおそらく夕方頃に終わります。夕焼けを背に立つ桜はきっと素敵ですよ」
潜は目を閉じた。夕暮れ時の桜を想像しているのだろうか。数秒後に、穏やかな笑みを浮かべて答えを返した。
「良いね。楽しみにしてるよ」
「じゃあ、一緒に会議に行きましょう」
その後、潜と一緒に会議に参加した。潜を見た千弥は驚いた。
「くぐりぬが参加するなんて珍しい!」
千弥が首を傾けると、髪がさらりと揺れた。頭頂部から毛先にかけてピンク色が黒色に変わりゆく髪は、さながら夕暮れ時を想起させる。
「潜、今日は来てくれてありがとう。」
來人が微笑むと、興味なさそうに潜は溜息をついた。……二人はいつになったら仲良くなるのだろうか。
主任が不安に思っていると、潜が声を掛けてきた。
「どうしたんだい、チィツァ。この後、良いことがあるのに浮かない顔だね」
「良いことってなあに? 主任ぴ」
「秘密だよ。ね、チィツァ」
潜が意味深に主任の肩を叩く。妙な雰囲気に勘付いた太緒が、心配そうな顔をした。
「主任、困ったことがあったら言ってくださいね」
「大丈夫だよ。さあ会議を始めよう」
主任は咳払いをしてホワイトボードに今日の議題を書き出した。
1/4ページ
