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夏休みも終盤に差し掛かった頃
[俺今日で3か月やわ]
[え、まじ!最長記録!!おめでとう!]
[最近全然話さへんけどな]
最近頻繁にやり取りをしているのは、同じクラスの財前光だ。
[てか宿題の英文めっちゃ書くやつやった?]
[私夏休み入って速攻書いて3日目に終わったよ笑]
[やるやん。じゃ俺のもやってや]
[は?]
[お願い。ジュース買ってあげるから]
あの量の英文を書けと言われて、ジュースでは割りに合わないのが正直な所だ
[まあちょっとくらいならいいけど…]
[ほな今日20時に近くの公園集合な]
時間も遅いし、親に少しランニングしてくると言って家を出る
あいつには不思議な力があって、無茶な要求をされてもYESとしか答えられないのだ
「遅いで、ちよちゃん」
『ご、ごめん』
「はいこれ、よろしゅう」
『…ジュースは』
公園のそばの廃れた自販機を指差し、選んでと答える光
『じゃぁ…Qooのりんご味で』
チャリチャリと小銭を入れた光はボタンを押す。
「ほな頼むで〜」
用が済んで颯爽と帰っていくその後ろ姿を見て、何よアイツ状態
『でもまぁ…いっか』
Qooのりんご味を大事に抱えて家に帰る
[ちよ風呂上がりやった?]
[え、うん]
[めっちゃええ匂いしたわ]
[きも笑]
会った時は、ちよちゃん。
メッセージの中では、ちよ。
私たちはメッセージのやり取りから親しくなったものの、実際に学校で話したことは殆どなかった