奪ってもいいですか?
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『あの財前くん?』
「はい?」
『も、もう絆創膏で大丈夫やし下ろしてほしいかも…』
駅から先輩の家の近くまでおぶっていくと言うと
最初は全力で断られたが、やはり押しに弱かった
「無理っすよ」
『…なんか財前くんって、意外と紳士なんだね…』
「意外とってなんすか失礼な」
『いやもっとクールで冷たいと思ってたから…喫茶店も結局先にお会計してくれてたし…
今日してもらってばっかだね』
「当然っす、好きなんですから」
『えっ、嘘じゃなくて?』
「ふはッ…ほんま純粋っすね」
嘘で終われるわけがない
本気で伝えたい、そう思った
『本当に、気持ちは嬉しいけど…ごめん。私には謙也が…』
「ちよ?」
『…っ!謙也くん!?』
誰かを傷付けてでも。
「ちよ…財前。何しとるん?」
家のおつかいを頼まれたであろう謙也さんが、スーパーの袋を持って佇んでいた
『け、謙也く…これは』
「デートっすね」
「財前お前…」
『ち、ちがう!!私が靴擦れしちゃって…財前くん下ろして!!』
悲しげな表情の奥に、怒りを滲ませた謙也さんが
俺の背中に大切な人がいることで、ただ静かに拳を握りしめていた
「ちゃうくないっすよ、今日1日ずっと2人やったんで」
『やめて財前くん…』
あんなに元気に咲いていた花が
今にも泣きそうな声で懇願する
「財前…お前なんなんや」
頼む
「好きなんすよ、ちよさんのことが」
ほんまに頼むわ
『財前くん…』
俺でもいいやろ
「奪ってもいいですか?」
「はい?」
『も、もう絆創膏で大丈夫やし下ろしてほしいかも…』
駅から先輩の家の近くまでおぶっていくと言うと
最初は全力で断られたが、やはり押しに弱かった
「無理っすよ」
『…なんか財前くんって、意外と紳士なんだね…』
「意外とってなんすか失礼な」
『いやもっとクールで冷たいと思ってたから…喫茶店も結局先にお会計してくれてたし…
今日してもらってばっかだね』
「当然っす、好きなんですから」
『えっ、嘘じゃなくて?』
「ふはッ…ほんま純粋っすね」
嘘で終われるわけがない
本気で伝えたい、そう思った
『本当に、気持ちは嬉しいけど…ごめん。私には謙也が…』
「ちよ?」
『…っ!謙也くん!?』
誰かを傷付けてでも。
「ちよ…財前。何しとるん?」
家のおつかいを頼まれたであろう謙也さんが、スーパーの袋を持って佇んでいた
『け、謙也く…これは』
「デートっすね」
「財前お前…」
『ち、ちがう!!私が靴擦れしちゃって…財前くん下ろして!!』
悲しげな表情の奥に、怒りを滲ませた謙也さんが
俺の背中に大切な人がいることで、ただ静かに拳を握りしめていた
「ちゃうくないっすよ、今日1日ずっと2人やったんで」
『やめて財前くん…』
あんなに元気に咲いていた花が
今にも泣きそうな声で懇願する
「財前…お前なんなんや」
頼む
「好きなんすよ、ちよさんのことが」
ほんまに頼むわ
『財前くん…』
俺でもいいやろ
「奪ってもいいですか?」