奪ってもいいですか?
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3月。
3年生が卒業して、春休みが始まった
相変わらず部活の毎日で、クタクタになりながら家に帰り
犬の散歩をしにまた家を出る。
『あれ、財前くん!』
聞き間違えるはずのない声が聞こえて、ゆっくりと振り返る
「…粉羽先輩」
『わ!お散歩中だったんだ!わんちゃん可愛い〜!部活お疲れ様!』
言葉の1つ1つに優しさがあって、表情豊かで
何を考えているのかすぐ分かってしまう
「…撫でてみます?」
俺がこう言うと、ぱぁっと花が咲くように笑うのだ
『いいの!?』
近くの公園でベンチに座り、犬と戯れている粉羽先輩を見つめる
撫でられている飼い犬が、心底羨ましかった
「どっか行ってたんすか?」
『あぁそう!明後日謙也の誕生日だからプレゼント買いに行ってたんだけど…なかなか決まらなくてね』
謙也という名前が出た瞬間、聞かなきゃ良かったと思ってしまった
『やっぱ本人に欲しいもの聞くのが1番いいよね〜…財前くんなんか聞いてたりしない?謙也の欲しいもの!』
俺のことで悩んでくれたら良いのに
「知ってますよ」
『え、ほんと!?教えて欲しい!!高いものじゃなければ…』
「良い店は知ってるけどアメ村の方なんで…1人やと危ないんちゃいます?」
悩ませたい
『あぁそっか…あっちの方苦手なんだよね…』
「明日オフで暇なんで一緒に買いに行きます?」
奪いたい
『えっ!』
少し考えて、きっと行く決断をするんだろう
『…うん!財前くんが大丈夫ならお願いしていい?ごめんね』
謙也さんの誕生日がもうすぐだから
3年生が卒業して、春休みが始まった
相変わらず部活の毎日で、クタクタになりながら家に帰り
犬の散歩をしにまた家を出る。
『あれ、財前くん!』
聞き間違えるはずのない声が聞こえて、ゆっくりと振り返る
「…粉羽先輩」
『わ!お散歩中だったんだ!わんちゃん可愛い〜!部活お疲れ様!』
言葉の1つ1つに優しさがあって、表情豊かで
何を考えているのかすぐ分かってしまう
「…撫でてみます?」
俺がこう言うと、ぱぁっと花が咲くように笑うのだ
『いいの!?』
近くの公園でベンチに座り、犬と戯れている粉羽先輩を見つめる
撫でられている飼い犬が、心底羨ましかった
「どっか行ってたんすか?」
『あぁそう!明後日謙也の誕生日だからプレゼント買いに行ってたんだけど…なかなか決まらなくてね』
謙也という名前が出た瞬間、聞かなきゃ良かったと思ってしまった
『やっぱ本人に欲しいもの聞くのが1番いいよね〜…財前くんなんか聞いてたりしない?謙也の欲しいもの!』
俺のことで悩んでくれたら良いのに
「知ってますよ」
『え、ほんと!?教えて欲しい!!高いものじゃなければ…』
「良い店は知ってるけどアメ村の方なんで…1人やと危ないんちゃいます?」
悩ませたい
『あぁそっか…あっちの方苦手なんだよね…』
「明日オフで暇なんで一緒に買いに行きます?」
奪いたい
『えっ!』
少し考えて、きっと行く決断をするんだろう
『…うん!財前くんが大丈夫ならお願いしていい?ごめんね』
謙也さんの誕生日がもうすぐだから