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悪魔はめんだこになったのでめんだこ世界征服をする事にした

何かに引っ張られる感覚で目が覚めた悪魔めんだこはなんだろうと見てみると自分の身体に針が刺さっていた。

寝ている間だった為、痛みには全く気づかなかったようだ。

その針には紐も付いていて、悪魔めんだこは"釣り"と言う言葉を思い出した。

人間が釣り竿と言う物で魚やタコなどを釣っている姿を悪魔めんだこは見た事があったのだ。

悪魔めんだこはびっくりして暴れるが針が抜ける様子はなかった。

そのまま上へ上へと引き上げられていく。

ついに海から身体が出た。

眩しい光と周りの熱気で目が回りそうになる。

「なんだ?このタコは」

そう言った釣り師は悪魔めんだこをジロジロと見た。

「見た目はタコ……だがこんな羽根は無いはずなんだが…」

釣り師は羽根を引っ張ったりして触る。

その間も悪魔めんだこは逃げようと必死に暴れるが全然意味は無かった。

他に仲間の釣り師が居たらしく、その釣り師が「タコ食うんだろ?だったら踊り食いしろよ」と笑いながら言った。

「そうだな」

めんだこ悪魔はその言葉を聞いて、食べられたくない一心で必死に暴れる。

「活きのいいタコだな」

釣り師は良くある事みたいで笑っていた。

釣り師達はこのタコはめんだこと言う事に気付いていなかった。

めんだこは深海200m以深に生息しているので釣り師達は見た事が無かったんだろう。

「踊り食いしろよ」

「分かった分かった」

釣り師の1人が悪魔めんだこの足にかぶりついた。

悪魔めんだこは急に足にかぶりつかれたのに驚き、そのまま引きちぎられ絶叫をあげる。

「うぇっ!なんだこの海水を飲んでいるような…」

「美味しくないのか?」

「美味しくはないな…」

「俺も食わせてくれ」

悪魔めんだこを持った釣り師はもう1人の釣り師に悪魔めんだこを渡した。

ブチッ!と音がする。

悪魔めんだこはまた絶叫をした。しかし、悪魔めんだこの絶叫は誰の耳にとまることはなかった。

「うぇっ…本当だ…海水の味しかしない…」

釣り師達はそう言いながらも口に入れた分はちゃんと飲み込んだ。

「ダメだな、これは」

そう言って、悪魔めんだこを海に投げようとした瞬間だった。

悪魔めんだこを食べた釣り師達は異様な光を放ち始める。

釣り師達が放つ異様な光は強くなり、手に持っていた悪魔めんだこは地面に落とされた。

『痛っ!』

悪魔めんだこは足を摩る。

『しかしなんだ?』

悪魔めんだこが釣り師達を見ていると釣り師達は身体が縮んでいき、身体の形もかわり、足も何本か生えてきた。

その姿は悪魔めんだこのようなめんだこの姿だった。

釣り師達が放っていた異様な光はなくなり、よく見てみてもやはりめんだこの姿だった。

「なんだこれは!?!?!?」

釣り師達が叫ぶ。

悪魔めんだこも自分を食ってなんでこうなってしまったのか分かっていないようだった。

しかし、悪魔めんだこは楽観的で『自分を食べさせればめんだこになる。これは使える』と言う方向に考えた。

『よう、仲間よ』

「お前はさっきのめんだこ!」

「なんで言葉が話せるんだ?」

『お前達がめんだこになったから俺の言葉が分かるようになったんだろう』

クックックッと笑う悪魔めんだこ。

「そうだ!お前のせいで!」

釣り師めんだこは悪魔めんだこに殴り掛かろうとするがめんだこの姿に慣れていないようで思うように動けなかった。

『まぁ待て、俺の話を聞いてくれ』

「お前の話を聞く必要はない!さっきと姿を元に戻せ!」

『俺の計画を手伝ってくれるなら元に戻してやろう』

「手伝いだと?」

『そうだ』

釣り師達は考える。

絶対ノッてくると確信していた悪魔めんだこはまだかまだかとワクワクしていた。

「本当にお前の手伝いをしたら戻してくれるんだろうな?」

『あぁ、俺は約束を破らない』

悪魔めんだこはそう言うがその言葉は嘘だ。

元は悪魔だけあって1度も約束を守った事がないのだから。

「分かった。何を手伝えばいい?」

かかったと思った悪魔めんだこはニヤリとする。

『俺の計画はこうだ』

悪魔めんだこの計画は人類をめんだこにする事。
人類がめんだこになったらめんだこにした人を全員元の人間に戻す。

との事だった。

「お前…人類をめんだこにするって正気か?」

『当たり前だろう』

「出来ると思っているのか?」

『あぁ』

釣り師めんだこ達は元の人間に戻れる為には仕方ないと思い承諾をした。

"人類をめんだこだらけにして神に復讐をしてやる。

待ってろよ、神"

悪魔めんだこはそう思いながら笑うのであった。

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