プロローグ


 ふらふらと六本木の街並みを虚げに眺める。

 金持ちとの打ち合わせからの帰り道。

 ガキの俺じゃ、4000万には程遠い。

 聳え立つビルの光彩は、体を照らし蝕んでいくようだった。
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