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FF編

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豪炎寺連載
男主/影山の息子
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あだ名(世界編~)

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影山の息子

尾刈斗との練習試合当日。
修也は正式に入部届けを出して、部員の一員となった。
だけど、未だに染岡君との仲は上手くいってないみたいだ。

前半開始直後、染岡君のドラゴンクラッシュが先取点を取った。
その後も染岡君が追加点を出す。
だけど…尾刈斗に3点を追加され、前半が終了した。

向こうの監督、豹変したけどなんなんだろう。

『…何か、変』

ハーフタイム、部室の隅で呟いた僕。
横に立つ修也は腕を組み、しゃがむ僕を見た。

「お前も、そう思うか?」
『…修也』
「実は俺もそう思っている」
『あの監督が鍵になってるんだよね』
「あぁ、そうだな」

円堂君はシュートチャンスを増やせって言ってたけど。
染岡君はがんがん向かっていく気だ。
でも、修也は何かを考えていた。

『僕が破るよ、修也』
時雨…」

後半が始まり、修也はいきなりボールを後ろに蹴った。
これは修也の考えだったんだろけど、染岡君との間に亀裂が入った。
1年と2年の間にも亀裂が入って、みんながバラバラになっている。

『…完全に尾刈斗ペースだ』

尾刈斗のカウンター攻撃。
再び、ゴーストロックが襲い掛かる。
監督の怪しい呪文…そうか。

『円堂君、なんでもいいから大声で叫んで!!』
「そうか!!ゴロゴロドカーン!!!!」

動けるようになった円堂君にファントムシュートが襲い来る。
熱血パンチでゴールを守った。
これで、チームに士気が戻った。

「どうして、動けたんだ…円堂」
「あの時、時雨のお陰だよ。
 気が付いたんだ、俺たちは目と耳をごわんごわんにされていたんだ」

ゴール前でゴーストロックの正体を明かす円堂君とDFの3人。
円堂君が一括する、チームに活気が戻った。
染岡君に修也が注意を促した。
何かに気が付いた染岡君は真上にドラゴンクラッシュを打つ。
そこから、修也のドラゴントルネードで1点追加した。
もう一度、2人の連携技で追加点を出す。


雷門中は勝利した。
実力での初勝利。

時雨、お前本当に破ったな」
『うん、有限実行だよ。修也もよく気が付いたね』
「あぁ…ずっと気になってたんだ、あの手に」
「まったく、お前らすごいぜ」

2人で話していたら、染岡君が声を掛けてくれた。

『染岡君の判断もナイスだったよ、僕吃驚したよ』
「あぁ、ありがとう。染岡」
「俺は全然ダメだ。こう、自分ばっかりで」

そう言って俯く染岡君。
修也と僕は彼の肩にぽんと手を置いた。

「『大丈夫だ(だよ)』」
「豪炎寺、時雨…」

染岡君はふっと笑った。
照れくさかったのかもしれないし、嬉しかったのかもしれない。

『きっと、修也と染岡君…いいコンビになるよ』

心の底から、僕はそう思った。

帰り道、僕は思いがけない人物に遭遇する。

『…事実上、初勝利か』

初勝利、いや…勝利することがこんなにも嬉しいなんて知らなかった。
帝国にいれば、勝利は当たり前。
そして、勝利こそが全てだったはずだ。
雷門のみんなを見ていると、本当に喜ばしいものだと思う。

『嬉しいな、とっても』
「へぇ、そんなに嬉しいんスか」
『…え』

目の前にいたのは…

『あ、すか…ちゃん』
「お久しぶりッス、時雨さん」

黒のTシャツに緑色のだぼだぼズボン。
にかっと笑う、帝国学園の土門飛鳥。

「相変わらず可愛いですね」
『…なんで、飛鳥ちゃんがいるの?』

僕の問いかけに飛鳥ちゃんはにやにやと笑う。

「俺、明日から雷門中生なんで」

その言葉には少し裏があるような気がした。
いや、裏はある。絶対に。
『何を、企んでるか知らないけど…みんなに何かしたら、僕も怒るよ』
「…っ」

僕の声音はいつもと違う少し低い声。
帝国のときはいつもこんな感じだったかもしれない。

時雨さん」
『違うよ』
「…え」

『もう、帝国の僕はいないんだ…飛鳥ちゃん』

時雨、さん…」
『だから、もう…僕に敬語使わなくていいから』

へらっと笑うと、飛鳥ちゃんは強張っていた顔を緩ませた。
少し、怖がらせてしまったみたいだ。

「わかったよ、時雨ちゃん」
『…僕に関して、帝国の話はタブーだよ』
「はいはい、わかったって」

ちょっと軽いノリの飛鳥ちゃん。
飛鳥ちゃんをつかって、何を企んでるかは知らないけど。
僕は雷門の一員として…戦うだけだ。

翌日、飛鳥ちゃんは本当に雷門サッカー部に入部してしまった。
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