男主/影山の息子
FFIアジア予選編
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
両チーム、雷門中と帝国学園を拠点とし選考審査に向けて特訓に励んでいた。
僕も両チームの状況を把握し、選手データを取る。
どちらのチームにも問題はあるけれど、どれだけキャプテンの二人がチームの力を引き出せるのか…
僕の目のピントがちゃんとあってれば、なんとかなると思う組み合わせになってる。
あの、水と油がどれだけの相乗効果を生むのか…どうなんだろう。
日本代表を決める選考審査が今、始まる。
今日は各地方の学校が応援に駆け付け、久遠監督親子も来ている。
その人ごみの中で見つけた赤いシャツにポニーテールの男。
『…治?』
試合の方も気にしてなければいけないけど、彼の方も気になる。
僕は木に隠れている治の許に駆け寄る。
丁度その時、竜吾のワイバーンクラッシュとムゲン・ザ・ハンドの戦いだった。
有人と明王、佐久間の関係性がはっきりと現れているプレーだ。
『あのバカ…』
後方に気を取られながらも、僕は治に声をかけた。
『おーさーむー』
「… 時雨?」
『久しぶり、かな』
「あぁ」
治は浮かない顔、というか険しい顔をしていた。
『観に来てたんだ?』
「…あぁ」
どこか様子のおかしい治。
今、修也と竜吾が1点ずつ決め試合は盛り上がっていた。
そこで急に治が口を開く。
「サッカーは楽しいものだと知った」
『…ん、うん、そうだけど』
「だが…」
『?』
険しい顔をしている治。
代表選考にも出られない悔しさが瞳から伺える。
「勝敗は厳しいものなんだと痛感した」
『…そう、だね』
選ばれた者、選ばれなかった者。
さらに審査に受かる者、落ちる者もいる。
光を浴びるものがいれば影で悔しい思いをするものがいるのも当然だ。
「時雨」
『ん?』
次に出てきた言葉に僕は驚愕することしかできなかった。
「私は代表を諦めたわけではない」
『…え』
「さらにパワーアップし、仲間を集めた」
『…え、あ、うん』
「それで、お前に話がある」
『まさか…治のチームに引き抜きとか言わないでよ?』
「そのまさかだ」
治は代表選考にさえ呼ばれなかったものたちを集め、代表を狙っているという。
そのチームに僕を、という考えだったらしい。
「お前ほどの選手が雑用などに甘んじているなどおかしい。
私と一緒に日本代表を目指し、強くなるため特訓をしないか?」
『…そんな、こと』
「私はお前にチームに入って欲しい、選手として入れ込んでいるのだ」
治の目は本気だった。
だけど、僕もここでサポートに専念すると決めた以上簡単に投げ出す気はない。
『勿体無い申し出だけど、断るよ。僕には僕の役目があるから、投げ出せない』
「そうか、残念だ。しかし、諦めたわけではない。お前も日本代表の座も、我々は日々狙っている」
治にはまだ黙っていろと釘を刺された。
僕は後半の始まろうとしている選考審査を振り返って見つめ、治と別れた。
みんなが必死になって代表の座を狙い、戦っている。
飛鷹も悔しそうにボールを睨みながら走る。
そして、一瞬見せた空気の歪み。
響木監督の言っていたことがわかった気がする。
それから、虎丸。小学生ストライカーは得点をする気がない。
だけど、アシストは完璧だった。
試合が終わる頃にはみんなへばって死にそうだった。
肩で息をし、地にへばりつくものもいた。
それほど、頑張ったんだという証拠だ。
響木監督は少し、切なそうな顔をして代表選考をした。
その間、僕は久遠監督と会うことになった。
『は、初めまして、影山時雨と言います。
監督のお手伝いとして頑張るので宜しくお願いします』
そう言って、一礼した。
すると、久遠監督はこくりと頷いた。
「久遠道也だ。こっちは、娘の冬花。マネージャーとして参加させる」
「よろしく、久遠冬花です」
ぺこりと冬花もお辞儀をした。
僕は監督に言わなくてはいけないことがあった。
監督が指導権を失った十年前のあの事件。
『十年前の事件のことは兄の方から聞いています。父の陰謀が貴方や兄のチームを苦しめたこと本当にお詫びします』
「…十年前、」
驚いたように目を見開いた久遠監督に僕は真実を告げる。
僕は兄・水無月梅雨の弟であり、母・霧雨(ムウ)を強姦した男・影山零治の息子であること。
その真実を知って、納得した監督は黙って頷いた。
「悪いのはお前じゃない、気にするな。それから、」
『…?』
「約束は守れそうだ」
「『約束?』」
それは兄・梅雨と久遠監督との約束だ。
顔合わせを済ませた僕達は結果を待つみんなのもとへ、響木監督や秋ちゃんたちと向かった。
響木監督から久遠監督の紹介があった。
代表監督が久遠監督であることに戸惑う代表候補たち。
受かった者は歓喜し、落ちた者は受かった者に想いを託す。
過酷だとは思うけどこれが現実だ。
これが、現実の光と影。
響木監督の言葉を受け、代表選手・イナズマジャパンは立ち上がる。
これが日本代表だ。
『…楽しみだ、飛鳥、一哉』
アメリカへと戻ったチームメイトに思いを馳せ、迫り来る強敵に頭を抱える。
だけど、頭を抱えることはそれだけじゃないらしい。
これから、僕らの苦難は始まる。
くじけてなんて、いられない。
ただ、この仕事に就いてからみんなに話せない話をたくさん抱えている。
久遠監督のこと、飛鷹のこと、虎丸の家庭事情、そして治たちの意図。
これがどうでるかはわからない。
僕に何ができるかはわからないけど、それでもみんなの役に立てればと思う。
「時雨」
『修也…おめでと、代表だね』
「あぁ、ありがとう」
修也は顔を綻ばせて言った。
『僕もサポート頑張るから、よろしく』
「無理はするなよ、お前は頑張りすぎるからな」
『それはそっくりそのままお返しします』
修也に言えば、ふっと笑った。
合宿所に泊まりきりになるから、一度家に帰らないといけないな、なんて言いながら笑いあった。
今日から世界に向け、合宿が始まる。
僕も両チームの状況を把握し、選手データを取る。
どちらのチームにも問題はあるけれど、どれだけキャプテンの二人がチームの力を引き出せるのか…
僕の目のピントがちゃんとあってれば、なんとかなると思う組み合わせになってる。
あの、水と油がどれだけの相乗効果を生むのか…どうなんだろう。
日本代表を決める選考審査が今、始まる。
今日は各地方の学校が応援に駆け付け、久遠監督親子も来ている。
その人ごみの中で見つけた赤いシャツにポニーテールの男。
『…治?』
試合の方も気にしてなければいけないけど、彼の方も気になる。
僕は木に隠れている治の許に駆け寄る。
丁度その時、竜吾のワイバーンクラッシュとムゲン・ザ・ハンドの戦いだった。
有人と明王、佐久間の関係性がはっきりと現れているプレーだ。
『あのバカ…』
後方に気を取られながらも、僕は治に声をかけた。
『おーさーむー』
「… 時雨?」
『久しぶり、かな』
「あぁ」
治は浮かない顔、というか険しい顔をしていた。
『観に来てたんだ?』
「…あぁ」
どこか様子のおかしい治。
今、修也と竜吾が1点ずつ決め試合は盛り上がっていた。
そこで急に治が口を開く。
「サッカーは楽しいものだと知った」
『…ん、うん、そうだけど』
「だが…」
『?』
険しい顔をしている治。
代表選考にも出られない悔しさが瞳から伺える。
「勝敗は厳しいものなんだと痛感した」
『…そう、だね』
選ばれた者、選ばれなかった者。
さらに審査に受かる者、落ちる者もいる。
光を浴びるものがいれば影で悔しい思いをするものがいるのも当然だ。
「時雨」
『ん?』
次に出てきた言葉に僕は驚愕することしかできなかった。
「私は代表を諦めたわけではない」
『…え』
「さらにパワーアップし、仲間を集めた」
『…え、あ、うん』
「それで、お前に話がある」
『まさか…治のチームに引き抜きとか言わないでよ?』
「そのまさかだ」
治は代表選考にさえ呼ばれなかったものたちを集め、代表を狙っているという。
そのチームに僕を、という考えだったらしい。
「お前ほどの選手が雑用などに甘んじているなどおかしい。
私と一緒に日本代表を目指し、強くなるため特訓をしないか?」
『…そんな、こと』
「私はお前にチームに入って欲しい、選手として入れ込んでいるのだ」
治の目は本気だった。
だけど、僕もここでサポートに専念すると決めた以上簡単に投げ出す気はない。
『勿体無い申し出だけど、断るよ。僕には僕の役目があるから、投げ出せない』
「そうか、残念だ。しかし、諦めたわけではない。お前も日本代表の座も、我々は日々狙っている」
治にはまだ黙っていろと釘を刺された。
僕は後半の始まろうとしている選考審査を振り返って見つめ、治と別れた。
みんなが必死になって代表の座を狙い、戦っている。
飛鷹も悔しそうにボールを睨みながら走る。
そして、一瞬見せた空気の歪み。
響木監督の言っていたことがわかった気がする。
それから、虎丸。小学生ストライカーは得点をする気がない。
だけど、アシストは完璧だった。
試合が終わる頃にはみんなへばって死にそうだった。
肩で息をし、地にへばりつくものもいた。
それほど、頑張ったんだという証拠だ。
響木監督は少し、切なそうな顔をして代表選考をした。
その間、僕は久遠監督と会うことになった。
『は、初めまして、影山時雨と言います。
監督のお手伝いとして頑張るので宜しくお願いします』
そう言って、一礼した。
すると、久遠監督はこくりと頷いた。
「久遠道也だ。こっちは、娘の冬花。マネージャーとして参加させる」
「よろしく、久遠冬花です」
ぺこりと冬花もお辞儀をした。
僕は監督に言わなくてはいけないことがあった。
監督が指導権を失った十年前のあの事件。
『十年前の事件のことは兄の方から聞いています。父の陰謀が貴方や兄のチームを苦しめたこと本当にお詫びします』
「…十年前、」
驚いたように目を見開いた久遠監督に僕は真実を告げる。
僕は兄・水無月梅雨の弟であり、母・霧雨(ムウ)を強姦した男・影山零治の息子であること。
その真実を知って、納得した監督は黙って頷いた。
「悪いのはお前じゃない、気にするな。それから、」
『…?』
「約束は守れそうだ」
「『約束?』」
それは兄・梅雨と久遠監督との約束だ。
顔合わせを済ませた僕達は結果を待つみんなのもとへ、響木監督や秋ちゃんたちと向かった。
響木監督から久遠監督の紹介があった。
代表監督が久遠監督であることに戸惑う代表候補たち。
受かった者は歓喜し、落ちた者は受かった者に想いを託す。
過酷だとは思うけどこれが現実だ。
これが、現実の光と影。
響木監督の言葉を受け、代表選手・イナズマジャパンは立ち上がる。
これが日本代表だ。
『…楽しみだ、飛鳥、一哉』
アメリカへと戻ったチームメイトに思いを馳せ、迫り来る強敵に頭を抱える。
だけど、頭を抱えることはそれだけじゃないらしい。
これから、僕らの苦難は始まる。
くじけてなんて、いられない。
ただ、この仕事に就いてからみんなに話せない話をたくさん抱えている。
久遠監督のこと、飛鷹のこと、虎丸の家庭事情、そして治たちの意図。
これがどうでるかはわからない。
僕に何ができるかはわからないけど、それでもみんなの役に立てればと思う。
「時雨」
『修也…おめでと、代表だね』
「あぁ、ありがとう」
修也は顔を綻ばせて言った。
『僕もサポート頑張るから、よろしく』
「無理はするなよ、お前は頑張りすぎるからな」
『それはそっくりそのままお返しします』
修也に言えば、ふっと笑った。
合宿所に泊まりきりになるから、一度家に帰らないといけないな、なんて言いながら笑いあった。
今日から世界に向け、合宿が始まる。
